03/11/08 (Sat)

トトロの森へ

11月7日(金)

20歳の頃、ケンケンの通っている明治大学のゼミにもぐりこませてもらった。
ロレンス研究で有名な羽矢教授のゼミだった。
D.H.ロレンスだけでなく、フレイザーにもこのとき触れたのだった。
大江戸線で練馬まで出てそこから西武池袋線。ひばりが丘でケンケンと待ち合わせし所沢へ。
そこからタクシーで少し行った所。
バス停では水天宮下となっている。

すばらしい高級住宅街で、ゆるやかな山の斜面を切り取った街並みが整然と続いている。
この斜面が八国山へと続く斜面なのだ。
この八国山が『となりのトトロ』の舞台のモデルとなったそうである。

そう言えば、高校二年か三年の最初に、この八国山を巡るようにオリエンテーリングをしたのであった。
オリエンテーリングとはハイキングコースに置かれたチェックポイントを、地図を頼りにして発見して行く競技で、山野を駆け巡るハードなものなのである。
私はオリエンテーリング同好会に所属していたのだった。
パーティーを組んだのは、当時保谷市長の息子の都丸くんであった。

教授は奥様と二人暮し。
昼過ぎにお邪魔してあっという間に夜の7時になってしまう。
昔話だけではなく、文学や古代史の話、演劇や精神世界の話など、話題は尽きなかった。
ドイツのバイエルンの方の村で数百年続くイエスの受難劇を観られた話なども興味深かった。
20代の頃に翻訳された、ロレンスの文学評論集を書き直して、この冬に出版されるそうである。
酒の力もあって聞き上手の先生相手についつい話し過ぎてしまったかも知れない。
虫の音と先生の笑顔に見送られ、バスで駅に向かう。
残念ながらネコバスではないが。

帰りに渋谷に寄り、日下の家の生ゴミを70リットル入り6袋も出す。
終電一本前で帰宅し、遅い晩飯。
日下にお礼に貰ったビントロの刺身をワサビを添えて机に置き
ちょっとICQがバグるので二階でちょっとノートをいじってから降りると
エンが椅子に乗り、机に手を掛け食っていた!
バツの悪そうな言い訳をして逃げていく様はなんとも力が抜けて怒り切れない。
しかし、「おとさはこんなうんまいものくってるのー!」
という抗議の声が入っていたのは聞き逃さなかった。

未整理のヴィデオを見てタイトルを付けながら、さらに鶏唐揚げに揚げギョウザを食う。
料理はどれも美味かったが、一人で食うとどうもペースが速すぎる。
そしてついつい朝方まで先生宅でも話題にのぼった『ジーザス・クライスト・スーパースター』を通して観てしまったのだった。


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