<第2回>
タムローン「マジかよ!待ってろ!
抜刀して走りよる…が、巨大蛙が苦悶の表情?を浮かべている
タ「へ…?
次の瞬間、大量の吐しゃ物をタムローンの足元へ吐き出した
バンチョウ「ただいま
暢気に汚物の中から手を挙げている
タ「…とりあえず無事だな。じゃコイツをかたずけるぞ
バ「ほいよ
二人がかりで苦も無く仕留める
餌に使うとバンチョウが蛙を解体し始めたのを
後ろから武器の手入れをしながらタムがたずねる
タ「なんで直に吐き出されたんだ?
バ「これ
腰に下げた剥き出しの松明を指すバンチョウ
バ「あの手の連中は、まず飲み込んでから喰えるかどうか判断するんでな
胃袋に松脂を擦り付けてやったんだ
タ「そりゃ吐くわな…。マントがヤバイってのは?
バ「餓鬼の頃に遊ばなかったか?蛙釣ってさ?
タ「いや、知らんな
バ「そっか、紐の先に付けた針金に赤いヒラヒラしたものを巻いたのを使うんだわ
丁度さっきまでのお前さんの格好がその疑似餌のまんまだったんでな
タ「ヤバクなる前に言えよ!
バ「ま、そんだけ泥塗れになれば、もう大丈夫だろさw
解体を終えたバンチョウが振り返る
バ「あー、マズッタかも
近くの木を指差す
タ「何で?
とその木を見る
タ「近くに居るな…
バ「だよな、話をまだ通して居ないしな
低い位置の枝を切られた木
それは薪を取る為に誰かが巡回していると言う事
ここはブルグナ、オーク達の国
続く
閑話休題
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