「月の不死信仰」というやつか…
(急に口調が変わる)
月の信仰対象としての本質は『鏡』だ。
姿を変えうつろう姿に己が生死をなぞらえ、闇の中にあるその輝きに魂の在り方を…内なる闇すらも垣間見る事となる。
故に、月は観る者にとって神にも悪魔にもなりうる。

また、この世界にある『名を持つ者たち』もある意味不死と言えよう。
個としてみれば限りある生を持つ、儚きものなれど…数多の時、数多の空間にて同じ名と同じ本質を持ち無数の物語を紡ぐが故に。
物語が生まれ続ける限り『物語の中での死』はあれど、永劫の終焉を迎えることはない。
…そして、紡がれた物語を『天の巨竜』が忘れる事はあるまい。

(急に元に戻る)
『あ奴』め…「ワシが知るはずの無いこと」を喋らせおってからに(怒)
…ダルクフラム、あの馬鹿にキツいお灸を据えてこい(怒)
(この日、郊外でブラックドラゴンが何処かに飛んで行くのが目撃された。何処に飛んで行ったのかは…誰も知らない)



ディオシェリル「おや?
不思議語りをするドワーフとは珍しい。
月の真の名が忘れられて久しいが、かの夜の女王は地上の死すべき者どもを愛して已まないのですよ



バンチョウ2
ガイウス・フラム
新年会テーブル2
ムリエの処へ
メリエの処へ
外に出る