シャワーを浴びてさっぱりしたタムローンの部屋の扉を叩く音がする。
数回叩く音が聞こえるが、無視を決め込もうとするタムローンの耳にか細いメイルの声が聞こえてくる。
「…タム様、お疲れ様です。でもね今日はバレンタインディだよ。女の子が勇気を出して告白してもいい日なのだから、男の人は無理してでもそれを聞く義務があるんだよ。だからね…」
コトンと言う音とズルズルと言う音が扉の外側で聞こえた後、何も気配が感じられなくなった。不審に思ったタムローンがなかなか開かない扉を無理矢理開けると、眠りこけているメイルの姿があった。
傍らには良く冷えたチョコビールとチョコケーキ。そして華美に装飾され、白いマントを羽織った聖騎士風なタムローン(チョコ)が立っているのでした。

メッセージカードにはこう書かれていました。
『大好きなタム様へ。理想のタム様の姿を夢見て作ってみました。もし良ければ食べてね。一口でも食べてくれたら嬉しいです。byメイル』



タムローン「ありがとよ、メイル……甘いのはどっちかってーと苦手だが、有り難く頂くぜ。
しかし、俺の聖騎士像、1人じゃ喰いきれねえな……ラクーナ…いや、やめておこう」


ラセン2
のん
バレンタインテーブル3
バレンタインテーブル2
バレンタインテーブル
ムリエの処へ
メリエの処へ
外に出る