金羊亭の店先に､壁に横向きに立て掛けられた…やたらと大きなｵﾚﾝジ色のｶボﾁｬが一つ｡
よく見ると底の部分からやたらと短い足がはみ出している｡
どうやらｶボﾁｬに潜り込んでいた奴が此方に気づいた様だ｡
｢ん?ああ､これか…
たまたま飼料用のｶボﾁｬの出物(120kg)を見つけてな､時期が時期だしｺﾚで『お化けｶボﾁｬの飾り』でも作って此処の店先にでも置いとこうかと思ったんだがなぁ…｣
ｶボﾁｬの近くには『ﾀﾈその他の入った麻袋』が幾つも積み重ねられている｡
｢中にﾗﾝﾀﾝでも入れようとくり貫き始めたら､ｺﾚが予想以上の重労働なんだわ｡
ゴﾐも増えるしな｣
疲れだ様子でため息をついた途端､ｶボﾁｬがグﾗﾘと揺れた!?
｢え…わっとっとっ?!｣
バﾀﾝ!!
｢おｰい､1人だと出られそうにないから誰か手伝ってくれんか?｣
どうやら中の空洞に入って無事な様だ｡
バンチョウ
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