ベアベアナイト:3

     by キノコマン



―ラップ現象―
 
シヴィルの部屋でザウエルは絵本を読み終わり、シヴィルはうとうとしてきた、その時です。
部屋の中に軽快なラップ音が鳴り響きました。
ザウエル「ラップ現象か、それにしてもノリノリのリズムだな。
( ̄〜 ̄;)」
シヴィル「眠れないぉ。
(;>_<)」
棚の上で九十九ちゃんがカタカタと動きだした。
ザウエル「なんだなんだ?動いてるぞ!
Σ( ̄□ ̄;)」
九十九ちゃんは立ち上がりノリノリで歌い始めた。
九十九「夜も更けて草木も眠り
私は棚の上でノリノリ
こんばんは新しいご主人様
ちゃんと挨拶するんだ
ここから降りたら怪我するかしら
そっと降りたら痛くないかな
今日からお世話になります
九十九ちゃんです
新しい主人に会えたことに感謝
ずっと大事にしてほしいのさ
ありがとう
ありがとう
(*゜ ▽゜)」
ザウエル「これはラッパー現象だな。
Σ( ̄□ ̄;)」
シヴィル「ようこそ九十九ちゃん、でも寝る時間だぉ。
( ̄〜 ̄;)」
まだ部屋の中には軽快なラップ音が流れています。
その時、シヴィルの部屋のドアを開けてスラストが入ってきた。
スラストは入るなり耳を押さえて怒鳴り散らした。
スラスト「うるさーい!今、何時だと思ってるの?
ヽ(`○´)/」
その後ろからティアリースやサーナ、ポチリーナなど多数の団員が入ってくる。
ティアリース「何ですかこれは!(;>_<;)」
ポチリーナ「ノリノリでちゅ。
(´∀`)」
シヴィル「九十九ちゃんがやってるんだぉ。
(^ワ^*)」
九十九「みなさんよろしくね。(*^▽^)」
ポチリーナ「よろしくでちゅ。
(゜∀゜*)」
スラスト「とにかくラップ現象を止めなさい!!
(`ロ´;)」
そして、長い夜が明けて朝になりました。
スラスト「ザウエル座長、九十九ちゃんの事ですがラップのできるクマのヌイグルミとして売り出したいと思います。(\ワ\*)」
ザウエル「あまえ、目に本音が見えてるぞ。
(○_○;)」
スラスト「そんなことないわよ、そうと決まれば衣裳とチラシ作成よ!
(*$□$)」
ザウエル「本人の意志というものもあるだろ。
( ̄〜 ̄;)」
それから数日後、九十九ちゃんは初ライブを開いていた。
これが意外と大反響で満員御礼です。


−続く−



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