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03/01/06 (Mon)
11月雨降るある日の朝
仕事が終わってから少しだけ飲み、朝方渋谷の街を歩いていると、突然世界が立体的に見えてきた。 そんなの始めからだって? 確かにそうなのだが、今までは単に風景と捉えていたものが、突然にして構造物となったのだ。 ビルだけではなく、樹木も電柱も看板も何もかも、方向性や流れや立ち様があるのだ。 それらの他は空いた空間であり、その切り取られた形もまた理解できるものとなった。
そしてしばらく歩いていると、今度は自分の視点をさまざまな場所に設置して、今まで見た事も無いような風景を脳内で再構成することが出来るようになった。 つまり、ビルの屋上に視座を置き、一帯を眺め回す。 そうしたことがにわかに可能となったのだ。 傘は持っていたが、眺めの邪魔なのでささず、この新しい渋谷を飽かず眺め、雨に濡れながらゆっくりと徘徊する。
そんな時、井の頭線の南側の飲み屋街の一角で、非常に風変わりな建築を見つける。 そこはスナックがびっしり入った雑居ビルで、実に面白い構造をしている。 回廊のようなもので各部屋がつながっているのだが、1フロアの中で部屋が上にあったり下にあったりし、階段が思わぬ所へつながっている錯覚を与える。 細部も遊び心に溢れており、迷い込んでそのまま出て来れなくても構わないくらい面白かった。
この視野は数日消えなかったが、やはり人が多いと煩くて失敗しやすい。
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