<第4回>


意気揚々と遺跡を奥へと進んでいくソルレヲンとロリエーン。そして、ついに二人は遺跡の最奥へとたどり着いたのだった。



ロリ「な、なんなのよこれはー!?」

ソル「特大ホールに赤オーガの大集団ですか……。誰も帰ってこないわけですよね……」

ロリ「でもオーガにしちゃ変じゃない?何だか小さいし、武装までしてるし」
ソル「…もしかしたら未帰還の冒険者たちなのかもしれないですね」
ロリ「だったら助けてあげなくちゃね!そうしたら、心ばかりのお礼を包んでくれるかもしれないし♪」
ソル「さすがですね、ロリエーン。色々な意味で」
ロリ「さあ、あいつらを元に戻してソルレヲン!」
ソル「戦士に変身の呪いが解けるわけないじゃないですか!?」
(そう言い返したソルレヲンの荷物が光を発した)
ソル「なんだろ…あ!金羊亭でもらってきた炒り豆が光ってる!」
ロリ「なるほど!鬼退治には豆ってことね!時事ネタとしては微妙だけど!」
ソル「とにかく撒きます!鬼は外ー!福は内ー!」



パラリパラリと撒かれた豆が当たったそばからオーガは次々と人間の姿に戻っていった。



冒険者「あれ?今まで何してたんだっけ?まあ、いいや。とりあえず帰ろ」



呪いが解けたばかりで曖昧な冒険者たちは、ゾロゾロと出ていってしまう。



ロリ「ぶー!お礼もせずに帰っちゃうなんて!」
ソル「まあまあ、お陰でこのお宝も山分けしないで済みましたし、いいじゃないですか」
ロリ「それってさっきの豆なの?呪いを吸い取って宝石になったんだ!?」
ソル「これだけあればチョコレート代には十分ですよね♪さっそく買いに戻りましょう!」
ロリ「美味しくて素敵なのを期待してるからね♪」




〜おしまい♪〜



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