<第4回>
駆け寄った二人はオークの状態を確認する
タムローン「気絶してやがるが、取りあえず生きてる!
バンチョウ「左手の出血が酷いな…
肩口を縛り上げる
バ「こっちの沼亀は逝ってるな。暴れる心配は無いぞ
ただ、そいつの脚が下敷きになっちまってるな
二人がかりで沼亀をひっくり返す
タ「あちゃ、両脚共折れてるぞ
バ「死んじまうよりはましさ
二人で応急措置を進める
タ「取りあえずは大丈夫か…
バ「でも動かせんな。狼煙でも上げて他のオークに知らせるか?
タ「他のオークに報せるのは待った方が良さそうだぞ
オークと周囲を指し示す
羽飾りだったと思わしき残骸が飛び散っている
バ「メリエが言ってた成人儀礼の最中か?
タ「たぶんな
バ「他者、それもヒュームの手助けを受けたと誤解させたら不味いか…
オークが目を覚ますまでの間、沼亀を観察するバンチョウ
タ「3ヤームって割には小さいな
バ「いやこんなもんさ。亀の類は首が伸びるんでな
沼亀の頭を掴んで引っ張る
甲羅と同じくらいの長さ迄引き出した
バ「こんな風になるんでな。大きさに関しては話半分のつもりの方が良いぜ
タ「そんなもんか…
バ「ただ…こいつはオスだからなあ
タ「なんで判るんだ?
バ「腹の甲羅と尻尾の形でな、レプの場合メスの方が倍位のサイズになるんだわ
タ「逢いたくはねえな…
バ「でも近くに居るぞw、ここ数日以内にこのオスは交尾をしているからなw
タ「楽しそうに言うなよ!てか判るのか?
バ「腹に縦方向の細かい傷が多々在るだろ
タ「ああ、しかも新しいな
バ「こいつと同じようなトゲだらけの背中にのっかった痕ってわけさw
タ「まじかよ…
続く