<第5回>

先に狩った蛙の肉を使い、簡単な罠をいくつか沼の水面に浮かべた

バンチョウ「おし、これで行き成り水の中からこんにちわってのは避けられるぞ
タムローン「ホンとかよ…
バ「わざわざめんどい餌を狙ったりはせんて。先にその浮き餌に食いつくから逃げる余裕はあるさ
タ「そうなりゃいいけどな

バ「ちと、周りの確認をしてくるわ
タ「おー、気をつけてな
煙の立たないように、火を起しながら返事をする

1時間程たっても戻ってこない
タ「……ちと長いな、またカエルか蛇にでも出くわしやがったか?

複数の足音が近づいてくる
バンチョウと5−6名オークのが一緒に戻ってきた

タ「知らせたのか?
バ「いや、途中で出くわしたんだが、一言も口をきいてくれないんだ

オーク達は、怪我をしたオークの側に担架を置くと、沼亀に縄を架けて引きづりはじめる
タ「おいおい、獲物は運んでもも怪我人は無視かよ!
バ「なら、担架を用意はしなかろ

少し進んだ所で振り返り、こちらを見つめるオーク達
バ「私等にこいつを運べってのかな?
タ「口で言えばいいだろうに!
担架に怪我したオークを乗せて持ち上げようとした時、水音が聞こえる

振り返り
タ「急いで行った方が良いな
バ「ああ、そうだ

オークについて行く二人、後には何も浮いていない沼がただあるのみ

続く



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