<第7回>



バンチョウ「…了解。でも金の腐心は勘弁なw
ウルの金羊亭に連絡してくれれば伝わるからさ
グリム「感謝する。困った時に相談に乗ってくれるだけでかまわない
タムローン「しかし、オークが教授の所に留学って歴史の勉強かい?
グ「それもあるが、あのヒュームが言っていた。この地はブルグナでも飛び抜けて土地が豊かなのだそうだ
ただ、麦や芋は向かない、ここにあった穀物があると。それを育てる術を学ぶ者をいつか送ってくれとな
俺達はその言葉に賭けるのだ。
タ「んなモンが在るのか?嘘をつく人じゃないけどさ
バ「メリッカの元かな?金羊亭で呑んだろ?
タ「コメとか言ったっけ?あれって沼で取れるのか?
バ「田んぼとかいう水を張った畠で作るそうだ
タ「変わった作り方をするんだな
グ「それは旨いのか?
バ「それで作った酒は旨いぜ
タ「俺には甘過ぎたけどな
グ「喰うだけでなく、酒も作れるのか。ウリムが学んで来るのが楽しみだ

翌日、別れを告げる二人
バ「ウリムが目を覚ましたらコイツを飲ましてやってくね
グ「コレは?
バ「薬酒。匂いはキツイけど滋養は強いからさ
タ「確かにこの道中ではそれの世話になったな
グ「アリガトウ


集落を離れて暫くして
タ「なあ、見逃すって何をしたんだ?
バ「ここに来た理由を覚えているか
タ「沼亀を捕まえるとか言ってたよな。ま、アンだけでかけりゃ諦めたと思ってるがさ
バ「つれて来てるぜ、ここにな
自分の背嚢を指す
バ「交尾したメスが近くに居るっていったろ。で、産みたての卵を探したのさ
タ「妙に遅いと思ったら、んな事をしてたんかい!
バ「途中でオーク達に見つかってな、ヤバイと思ったら無視されてなあ
タ「儀礼の時じゃ無きゃ、洒落にならんかったな…
バ「ま、約束は増えたが目的を果たしたしな。帰るぜウルへ
タ「とっとと風呂に入りたいよ…




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