「訪神遊戯」 part4
場面10
PC達が攫われた彼女の後を追うと、彼女と出会った山の中腹へと辿り着きます、そこには強力な結界に守られた、歪深に似た力場が有ります、彼女はこの奥に攫われた様です、PC達には結界を越えることも破壊することも出来ませんが、PC1が近付いた場合、彼は抵抗なく中に進む事が出来ます、彼に続けば他のPC達も侵入出来ます、PC達が結界内に進入したら、続けて幾つかの黒い影のようなモノが侵入する描写をして、ストーリーダイスを減らして場面を終わります。
場面11
力場の最深部で、PC達はアリュと彼女を攫った巨大な赤い竜に似た存在と出会います。
さり気なく戦闘シートを用意して、アリュと守護赤竜ラーゼンを配置します、そして敵戦闘シート上のユニットを全滅させるか、ラーゼンの頭部と胴体を倒すと戦闘は終了ですと告げて、戦闘にはいる‘フリ’をします、アリュもラーゼンもPC達に攻撃は仕掛けてきません、実際はラーゼンはアリュを自分達の世界に連れ戻す為に時空間を切り開いてゲートを開く事に一生懸命でPC達に構ってられないのです、アリュはラーゼンが傷つけられた際にその傷を癒やそうとしますが、ラーゼンに激しく吠えられて(異世界で力を使ってはいけないと叱られたのです。)シュンとしたりします。
PC達がラーゼンに敵意が無い事に気がついたら、戦闘を止めて、通常の場面展開に戻ります、ラーゼンの説明で(彼女達は音声での意思疎通を行わず思念で行うので、PC達は面食らうかも知れませんが、彼女はPC達の都合に構いません。)彼女達は異世界の存在で在ること、アリュはその世界のワールドメーカー(世界具現化能力者)簡単に言えば神様の様な存在だと言う事、アリュが世界から長く離れていると彼女達の世界が壊れて消滅する事、世界が消えるとアリュも消えてしまう事、その為に早くアリュを連れ戻す為に無理矢理時空間を切り裂いてこの世界に来た事、世界の裂け目が閉じてしまった為にもう一度切り開こうとしてる事などを一方的に叩き付けて、作業に戻ろうとします。
PC達がラーゼンを手伝うかどうかを決めたら、場面を終わります。
PCがラーゼンを手伝わず立ち去る事を選択した場合、PC達が立ち去った暫く後で、突然強力な歪深が発生しますが、数瞬でそれは消滅します、何があったかは、PC達には知る由も有りません、GMはPLに一つの世界と言う可能性が消えたむねだけを伝えてゲームを終了します。
場面12
PC達がラーゼンに協力してアリュを元の世界に送り返す事を選択すると、時空の壁及びアリュを手中に収めようと、結界内に侵入してきたγ級モンスター「合一せし悪意」三体との戦闘になります、時空の壁のHPを0にする事で時空間を切り開いてゲートを開けた事になり戦闘は終了しエンディングになります。
またギミックとして、ラーゼンは戦闘ターン終了時に時空の壁のHPを100ずつ減少させます、しかし四ターン目にラーゼンは力を使い果たし死亡します、この事は死亡するターン数以外は戦闘前に説明して下さい、またラーゼン死亡時にアリュが思わず思念波で悲鳴をあげます「お育母さん!!(おかあさん!!)」っと。
エンディング
彼女達又は彼女を世界の向こう側に見送った後、元の山中に立っている自分達に気が付きます、夕焼けが辺りを赤く染めています、何となく日常の中にいる自分達の大切な人達に会いたくなって、PC達は足早に帰ろうとします、その時、赤い夕日に照らされて、赤く光る大きな鱗と静かに蒼く輝く小さな鱗を見つけ拾います。
遥か遠くの知人の落とし物を手に、PC達は懐かしい日常へと帰って行きます。