ルフィーアは目を閉じて、気合いを蓄めています。
きいぃぃん。何だか、不吉な音がします‥
「めがふれいむぅ!」
ざぁぁぁぁっ!!
土砂降りの日の雨粒みたいに沢山のキャンディが、お店の中に降りつけます。
「あ"ーー‥」
「止めて下さいー!」
「誰かー!助けてー!」
ウエイトレスさんとメイドさん、そしてマスターさんが、カウンターの下で叫んでいます。
「皆さんっ!身を低くしていたら却って危険です!テーブルかカウンターの上に、登って下さいっ!!」
凛とした顔立ちの魔導士さんが叫びました。
「取っ捕まえろーっ!」
「誰がっ!?」
「いや誰がって、誰かが、」
皆が逃げ回っています。
「このままじゃコノ店、飴玉でみっちり埋まるぜ」
「窒息しちゃうにゃ。ぎんいろの風、使おうか」
「あの娘の動き止めたら、抱えて店の外へ。OK!」
ごごごごご。凄く、嫌な音がします‥
「に"ゃっ!?」
「げっ!!」
「ぎがふれいむーっ!!」
どどどどどぉっ!!
大きな溜め池の止め板を外したみたいに、お店のあちこちから物凄い量のキャンディが溢れだしました。
「だあぁぁぁっ!」
「りあらいず!ぎんいろの‥って、あれ?」
「甘くて美味しー♪」
ルフィーアは、床に積みあがったキャンディの上に座って、コロコロ舐めています。
甘いものを食べてる間は女の子は暴れたりしません‥と思います。
「ひゅうぅぅぅ‥」
皆へたりこみました。
「魔女ッ娘サン、大暴レノ巻ー!」
「キャハハハハ☆」
「チョット怖カッタケド楽シカッタ♪」
ちゃっかり、お店の外に避難していた妖精達も戻ってきました。
ミリ瑠誌亜
MARCY6
後の雛祭りテーブル
ムリエの処へ
メリエの処へ
外に出る