「こ、こりゃ凄ぇな‥」
「無料サービスデース♪」
「イッパイ持ッテッテネー☆」
「おぉーっし♪」
街の人達は大喜びでキャンディを掬い始めました。
「こりゃ明日ここに卸すミルク半額にさして貰うかな」
「けちな事言わないでタダにしなさい、タダに★」
「いやそれはチョット‥」
「あー!本当だー♪」
子供達も大勢走ってきました。
「こらー!」
「待ちなさーい!」
向こうで、お母さん達が怒っていますが、お構いなしです。
「凄ーい☆」
「貰ッテ貰ッテー!」
「食べチャッテモ、イイヨー♪」
子供達も、ポケットに詰め込んだり帽子に掬ったり上着に包んだりし始めました。
1時間もしない内に、床が見えてきました‥
小さな鼠が、お店の外で、こぼれたキャンディを運んでいます。
「にゃうっ★」
「チュゥー!」
「ちょいと待った。それ店ん中に持ってくなよ?ルフィーア‥あの娘が見たら今度こそ大惨事だ★」
「にゃーう?解った♪」
「さぁて帰ろっか‥?」
「ソウダネー♪」
「オ土産イッパイー!」
「帰ロ帰ロー☆」
妖精達も両手に一杯キャンディを抱えて、次々に帰り始めました。お店の中では、
「もういいですよ?後は掃除しておきますから」
「やー!」
「勿体ないよー」
とうとう綺麗に床が見えました。子供達が、少し散らばってるキャンディを丁寧に摘んで拾っています。
まだまだ夜は長いです。
お酒をコップに注いで飲み直し始める人も居ます。
「ツーツミタイー♪」
「足ーリナイ、デーモー、」
「オ腹イーッパーイ♪」
「ウー☆」
「キャハハハハ♪」
妖精達が皆帰ってしまいました。金羊亭の中は、元通りほわんとした灯りに満たされています‥

MARCY10
MARCY8
後の雛祭りテーブル
ムリエの処へ
メリエの処へ
外に出る