第25話
(by 降魔師カイト)

久々にウルで、王立歌劇団のアマチュア出場を目指す舞の歌を聴きにきた剣。
その後ウルの子供たちの相手をしていると、見慣れない輩がやってきた。丁度この輩を見掛けるようになってから例の天変地異が起こったことに着目する剣。そんなときウルの少年の一人が襲われた。

「ねぇ!剣さん!どうしてウル組は来てくれないの!!」
襲われた少年の友達の悲痛な叫びが剣の心に突き刺さる。

剣「体液を吸われている…」
襲われた少年は体液の9割りを吸い取られて死亡していた。

その頃、少年を襲った犯人はウルの時計台にいた。その姿は正にガ-ゴイル。
剣「なんだあの生物は…」

犯人の下へ近づく剣。そのガ-ゴイルは水皇カイナッツォ(※2)によって操られた舞だった。人の意識も失いつつ、剣を攻撃してしまう。わずかな理性とカイナッツォの指令との間で苦しむ舞は、トレ-ドマ-クの髪飾りを落として飛び去る。ギリギリ自分の意識でもって舞は逃亡する。

剣は舞の髪飾りを握りしめてひとつの決意を固め、魔宮に消えた舞を追うのだった。
その後ろをスラストがつける。ランと共に魔宮に侵入したアルトを追うため秘石保有者が魔宮に入るチャンスを伺っていたのだ。
スラスト「アルト、貴様の思い通りにはさせん…」

零組スラストにとって天変地異よりもアルトへの反旗が優先していた。が、今の剣にスラストの存在など見えていなかった…(剣出陣

(※2)魔宮の簡易解説:
魔術師の作り出した幻想迷宮は地獄の神徒の手により魔宮と化した。地上からは広大な蜃気楼として映る。外から魔宮内に侵入することは容易でないが、ウルの秘石なら奇跡を起こせる。
魔宮は炎・風・水・雷の異なる世界が重なり合い中心部に塔がそびえ立ちバランスを保っている。炎皇が倒された今、炎の世界が消滅しはじめさらに歪みを増している。

神無に倒された炎皇ルビカンテは歌盗人野郎という通り名で呼ばれていた。水皇カイナッツォは野良犬野郎、雷皇スカルミリョ-ネは髪乱れ野郎、風皇バルバリシアは巻顎髭野郎という通り名を持つ各異世界の長、魔軍四鬼将である。そしてその上に冥王マラコ-ダが…

<続く>

第26
第24

歌劇団ニュース
プロフィール
インタビュー

コミック
コント
戯曲
王劇設定集
王劇裏設定
地下劇場
壁を見る
投稿!
外に出る