「金羊祭り」

(by 降魔師:キノコマン)

―金羊亭―

金羊亭の貼り紙をじっと見ている二人
サーナ「金羊亭で金羊祭りがあるみたいにゅる」
ポチリーナ「例の物が必要でちゅね」
そう言うとポチリーナ達は劇場に帰っていった
マスター「冗談で書いたのに大変なことになりそうだ-ね」
メリエーヌ「もう!変な事書かないでください!」

―歌劇団宿舎―

シヴィル「ティアどうしたんだぉ」
悪美「ティア先輩は最近不眠症だそうですよ」
シグがやって来る
シグ「さっきポチリーナが大きな袋を持って部屋に行ったけど何かしらないか?」
シヴィル「また悪戯の道具だぉ」
シグ「何!用心しないといかんな」

―台所―

お昼の時間
サーナ「みんなの体のサイズ知りたいにゅる」
ガイデル「いきなり何でござるか?」
サーナ「実はかくかくしかしかと言うわけにゅる」
剣「そいつは大変だな、では急ごうか」
舞「ティア達はいないけどいいのかしら」
サーナ「衣裳部屋に書いてあるからわかるにゅる」

―夜―

舞台が終って
ラン「ティア、アミアン、フィアラ何処行くの?」
ティアリース「ちょっと商店街までお菓子買って来るね」
ラン「商店街も暗くなるから店閉まっちゃったんじゃないかな、速くしなさいよ」
ティアリース・アミアン・フィアラ「ハ-イ」
憐「若いうちは遊ぶのが仕事じゃからのう」

―ポチリーナの部屋―

ポチリーナ「できたでちゅ!みんなの部屋に配ってくるでちゅ」
サーナ「頑張ったもんね、明日の金羊祭りはばっちりにゅる」

―商店街―

商店街は暗くなっていたがまだ数店は営業していた
ティアリース「最近なぜか眠れないの」
アミアン「羊、数えると眠れるよ」
フィアラ「羊と言えばこの前お兄ちゃんがね」

―フィアラの話―

シグの部屋、シグは眠れずにうなされていた
シグ「羊が一匹、羊が二匹、羊が三匹…」
羊「メ-」
シグは羊の鳴き声で飛び起きた
サーナ「メ-」
ポチリーナ「メ-」
そこには羊型キグルミパジャマで踊る二人の姿があった
シグ「何処から入ってきた!出てけ眠れん!」
サーナ達はシグの一蹴で天井を破壊して光の彼方へ消えていった

―商店街―

ティアリース「あの3人らしいよね、でも効くならやってみようかな」
フィアラ「ティアちゃんガンバ!」
アミアン「寝不足で舞台は格好悪いもんね」
3人は商店街を後にした

―ティアの部屋―

ティアはベットに入って寝る準備を始めた
ティアリース「眠れないよ、そうだ羊を数えてみよう!羊が一匹、羊が二匹、羊が三匹…」
ティアは寝てしまった、朝になると何か外が騒がしいのに気付いた
ティアリース「何だろう?」
窓を開けるティア
羊?「メ-メ-」
ティアリース「金の羊がいっぱい居る!なぜ?」
ポチリーナが部屋に入ってくる
ポチリーナ「ティアのぶんも作ってるでちゅ、ハイ!着替えてきてね」
そう言うとポチリーナは部屋を出ていってしまった
ティアリース「何だろう?」
布袋を開けてみた
ティアリース「金の羊のキグルミパジャマだぁ」
着てみましょう

着替えタイム…

着替え終了
ティアリース「ピッタリだ似合うかも!みんなに見せてこよ」

―台所―

ティアが金の羊型キグルミパジャマを着てやって来た
みんな「遅いよ!」
そこには羊型キグルミパジャマを着た劇団メンバ-が居た
ミーミャ「今日は金羊祭りにゃ、急がないと席がなくなるにゃ!」
ティアリース「それとこの格好と何の関係が?」

―街の中―

街の中を沢山の羊達が金羊亭に向かって歩いていく
ポチリーナ「みんな金羊亭に向かっているんでちゅか、金羊祭り楽しみでちゅ!」

―金羊亭―

オ-プンを控えた金羊亭では
メリエ「マスターが変なこと書くからいけないんですよ!」
マスター「メリエ似合ってるだ-ね、カウンター席の方達もバッチリだ-ね!では、そろそろオ-プンだ-ね!」
そして時間になり金羊祭りが始まった、そして金の羊型キグルミパジャマを着込んだメリエさんのあいさつ
メリエ「沢山食べていってね」
貼り紙には[金の羊型キグルミパジャマを着て来てくれた人は食べ放題だ-ね!]
街を埋め尽くすほどの金の羊型キグルミパジャマが集まったという

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