ー戯曲・Pleasecomebackmyfriend!ー
by 女騎士グレイス
ある大雨の日
SE=コンコン!
神無「はい何か?」
扉を開けると一人の男がいた。
白のローブ、淡い水色のズボン、薄茶色の魔道士の帽子と手袋…見たことあるような…
白ローブの男「わりぃ…雨宿りさせてくれないか?」
神無「あら随分と濡れて…勿論。さあこちらへ」
白ローブの男「すまん」
白ローブの男「助かったー…」
スラスト「随分と災難だったね」
白ローブの男「まあな! ああそうそう名前名乗って無かったっけ? 俺の名前は…ライト! ライトと名乗っている」
スィン「へぇーライトって言うんだー」
SE=カラン!!
シグ「どわぁ! お前何剣落としてるんだ! …ってこれ…」
ライト「ショートソードの一種さ。眩しいんだよこれ」
シグ他数人の男「へぇー」
シャウラ「(こいつ幻術を掛けているようだが…シャドライトだな…父上が探していた親友…)」
―所変わって団長の部屋―
ザウエル「何?雨宿りのお礼がしたいって?」
ライト「そう! 実は俺、歌歌ったりとか後召喚術とか幻術使えるんだ…例えば…ほらよ!」
スラストに向かってその手がかざされた。
スラストが小さな叫びを上げると、そこには……
ザウエル「シグ!? さっきまでスラストがいたような」
姿がシグで声がスラスト「あたしだよスラスト!」
ライト「ははは!完全にしてないからほれ!」
もどった。
ライト「はははは!あーおもしろい!」
その一方
剣「遅いな」
舞「遅いですわね」
それは広場に残された団員達の今一番思っていることだ。ちょうどその時何者かが表れた!
シャドルーク「久シブリーー予定ヨリ早ク動ケルヨーニナッタカラキタヨーーー!」
シャドタイラー「ホイ詫ビ金。ダイタイ40000ダルトッス!」
シグ「どわっ!いつのまにこんな金が?」
シャドホース「コレデ解決ダナ!」
シャドフラット「ソ‥イエバ…シャウラ‥ハ?」
いなかった。
一方団長の部屋
ライト「絶対役に立つ! 悪い話じゃない」
女の声「それでどうするつもり? 自分に幻術掛けて人に成り済まし歌劇団になにするわけ? シャドライト?」
シャドライト「ケッ…シャウラ、バレタカ」
パリンという音とともに幻術が破れると同時に周りの温度が急激に低下しだした。
ライト「シッカタネエナ…」
ライトが手をかざすと炎の玉がシャウラに飛ぶ。
避けるシャウラ。火球は窓に大穴を開けて空へと去った。
爆煙の消えぬ間に、ザウエルとスラスト、そしてシャウラの三人は不意の一撃を食らって外に投げ出された!
騒ぎを聞いて、団員が小さい子を残して庭に走りこんでくる。
そこへ三人が落下!
しかし、見事に着地した。
ライト「ヘヘヘ…今ノ攻撃避ケランナカッタダロー!!!」
ティアリース「あーあの人」
フィアラ「雨宿りに来て泊まってた人だよねお兄ちゃん?」
シグ「ああ」
ライト「改メテ名乗ッテヤルサ!!オレノ名ハ、シャドライト!!」
ルーク「ラーイートー!!!アン時ノ恨ミーーー晴ラシテヤルーーー!!」
ルークは剣を抜き構える。ライトも下りてきて武器を構える。服同様武器の色も反対だ。ルークは黒、ライトは白。
戦いが始まった。武器での勝負だ。
タイラー「ドウシタンスカ?」
ガイデル「あの二人見ていて思ったが武器での戦闘が苦手そうに見えるでござるが…」
タイラー「ウン苦手ッスネアノフタリ…」
ホース「魔道士ダモンナーアア魔剣士ダッケ?」
ルーク「食ラエ!マイト!!」
ライト「マジックシールド!!…グフッ!!…負ケラレルカ…ファイヤーボール!!」
ルーク「グッ!!」
ライト「幻惑魔法…ミラージュ!!」
ルーク「ドレダ?…面倒!
マトメテブッ潰ス!…高位攻撃魔法…アシッドレイン!!!」
団員達「庭がー!!」
ライト「背後ガ本物デシターー!!」
ライトの一撃!
ルーク「グワァァァッ!」
ライト「参レ!ケルベロス!!」
召喚陣を手早く書きケルベロスを喚びだす。
魔物の一撃をくらい体力の殆どを失うルーク。しかし起き上がり「食ラエ!マジックミサイル!!」
ライト「ガハァァァッ!!!」
ライトも体力の殆どを失う。次で勝負が決まる。皆そう思った。
二人も剣を再び構える。
ライト&ルーク「死ネェェーー!!」
駆け出すその瞬間!!
シャウラ「(超早口)イクセルロイヴェーテ!!(やや早口)もう止めて!」
二人の動きが止まった。
オーバー「何つった?今」
ザウエル「さあ?」
ケイ「もう止めて!しか聞こえないよ。でも表情からとても大切なことを言ったみたい」
アルト「イク…何たらと聞こえたが…」
フラット「真ノ名…スペルネーム?…魔道士‥言葉ノ力‥得ルタメ…言葉‥デ縛リ付ケテ…ソレヲ‥命ジルト…逆ラエナクナル…ゲホゲホッ!」
ホース「フラット喋リスギ!マア言葉ハ各々デ違イ‥各々ガ考エテ決メル…」
タイラー「ソレガバレタラタイテイ自害スルンスヨ。マジデ」
シャウラ「200年も経ってそんな小さなことで何命賭けてるんだよ!?
ジュース一杯ごときで…
確かに100名限定のやつだったけどそんな小さいことで壊れる関係!?あんたたちは!!?」
ライト&ルーク「………」
シャウラ「最悪!!あげくの果てに団員達に迷惑かけて…これ私の給料から引かれているんだ!!皆が損することをなぜしたがる!?仲直りするまでもう誰の口聞かない!!大ッ嫌い!!」
シャウラは走り去っていった。
ホース「アレマジダゼ…」
タイラー「ソウッスネ…」
スィン「あんなシャウラ初めて見たっすよ…ってうつったし…」
笑えるところだが笑えない雰囲気に満ちていた。
ライト「シャウラノ言ウトオリヤナ…」
ルーク「アノ時ジュース取ッタノオレダッケ…?ゴメン…」
ライト「モウイイッテ…」
ルーク「ライトォ…」
ライト「ルークゥ…」
《ひしっ!》
まあ結果オーライ!だね。
あの後シャウラも機嫌を直し、修理代55000ダルトはタイラーの出費30000ダルト。
さらにザウエルほか数名が普段表情を変えない団員の一人シャウラのある意味珍戯曲として上映したおかげでどうにかなりましたとさ。
―終―
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