『愛の行方(ホワイトデ-編)』
(by 戦士ヒュ-クス)

剣「ホワイトデ-まで、後2週間かぁ…。何が良いか…」
商店街の店頭を物色して歩いていると…
武器屋の主人「これは、剣の旦那。何かお探しで?」
剣「まぁ、ちょっと…」
主人「さては…。舞ちゃんにバレンタインのお返しですな?」
剣「いっ!?何故??」
主人「旦那の独り言、聞こえてました」
剣「あ、そぉ」
主人「それでしたら、妹のやっているアクセサリ-店をご紹介しましょうか?」
剣「アクセサリーか…。そ-だな、頼みます」

紹介された店に行き、店主に、その旨話すと…
アクセサリー店店主「畏まりました。ご予算はいか程ですか?」
剣「これ位で…」
店主「そ-ですね、それでしたら…。こちらのペアリングは如何ですか?」
剣「銀の指輪か…。よし、それにしよう」
店主「有難うございます」
値切り交渉を行った後、指輪を購入し、店を出る

剣「さて、もう一工夫欲しい所だが…。そうだっ!」
何か思い付いたらしく、走って劇場に帰る剣
剣「え-と…。あぁ、居た居た。シヴィルー!」
シヴィル「何か用なのらぁ?」
剣「ちょっと造って貰いたい物があるんだが」
どんな物か説明すると

シヴ「出来るだお。ただ、材料を切らしてるのら」
剣「それなら俺が採って来るよ」
シヴ「それじゃ、お願いするだお。物は『竜の化石』、場所は…」
シヴに採取場所を教わった剣は次に、ユノの所へ向う

剣「ユノ、馬貸してくれ!速い奴」
ユノ「いきなり何?構わないけど」
剣「ありがとう、恩に着る!」
ユノ「はいはい…。この子が一番ね。名前はルシーア」
剣「宜しくな、ルシーア」
ルシーア「ヒヒン!」
早速、採取場所へと駈けていく

剣「さて、この洞窟らしいが…」
入口付近の茂みに馬を隠し、
剣「モンスターに襲われそうになったら逃げてくれ」
ルシーア「ブルルッ」
洞窟へとカンテラをかざし、踏み入る剣
周囲を警戒しながら進んでいると、ジャイアントバットが3匹現れた!
剣「甘いっ!」(SE=ズババッ)
ジャイアントバットを斬り落して、先へ進む
数々のモンスターを倒し、奥へと進むが、一向に目的の物は見つからない

剣「無いなぁ-」
不意に、広い空間へと出た。その奥にキラリと光る石を見つける
剣「あった!」
しかし、その時巨大な物がノソリと、動いた
剣「な!?ドラゴンだと!クソッ、奴を倒さないと採れないか。しかし、一人じゃ…」
?「よう、王劇の剣じゃないか。手ぇ貸そうか?」
剣「タムローン、ラクーナ!何故ここに?」
タムローン「無論、タダじゃないがな」
ラクーナ「何言ってるんだい!こいつを倒すのは、元々、あたしらの仕事だろうが」
剣「なんだ…」
タム「チッ!…さっさと倒すぞ」
ラク「そうだな」
剣「了解」
広間に躍り出る3人
ドラゴン「シャギャ-!」
ドラゴンのブレスを、牙を、爪を、尾を潜り抜け、3つの刄が迫る!
ドラ「ギャォ-ン…」
激闘の末、ドラゴンを倒す3人…

剣「流石だな」
ラク「いや、あんたも中々だよ」
『竜の化石』と、ついでに『竜の牙』を手に入れ帰路につく
剣「シヴィル、これで良いか?」
シヴ「お疲れ様なのら。後は、任せてだぉ」

そして、ホワイトデ-当日…
剣「舞、ちょっといいか?」
舞「何でしょう、剣兄様?」
剣「ん、これ。ホワイトデ-の…」
舞「まぁ、ありがとうございます」

ザウエル「ほぉ!ペアリングとは…。やりますねぇ、剣」
剣「な、団長!それに、皆も…。何時の間に?」
シリウス「あなたが挙動不審だったので、つけさせて貰いました」
スラスト「それはともかく。洒落た事するねぇ」
アルト「それにこれ、魔法が掛かってますよ」
シグ「何の魔法だ?」
シヴ「それは…」
剣「わ-!シヴィル、喋るな!」
ザウ「構いません。それで?」
シヴ「プロテクションの魔法が掛かるのら。しかも、剣の指輪から魔力を融通出来るんだお」
一同「ほほぉ(ニヤリ)」
剣「な、何だよ?」
憐「いや、剣も男ぢゃのぉ。良かったな、舞よ」
舞「はい!」
目に涙を浮かべ頷く

スィン「うん、それいいな。俺もやってみようかな」
ターマラが肩を叩きながら
ターマラ「…止めておきなさい。…似合わない…」
スィン「(ガクッ)」
一同「ワハハハッ」
ザウ「さて、幸せ物の2人を肴に飲みますか」
シリ「良いですね」
剣「するなっ!」
ケイ「いいじゃない。幸せは皆で分かち合うものよ?」
舞「剣兄様、皆様は祝福してくれているんですね」
剣「面白がっているだけだと思うが…」
オーバ-「そんな事ないぞ」
剣「そのニヤケ顔が雄弁に物語ってるよ(トホホ)」

今日も王劇は平和でありました

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