『O-1グランプリ』
(by 魔物使いどらそさん)
SCENE0:事の発端
スラ「あ---もう! 又今月もか---!」
此処は王立劇場内事務室…。今月も又、スラストの絶叫が響き渡った…
ザウ「やっぱり、今月もか…」
スラ「ああ。何度計算しても利益が殆ど出てないよ…」
シグ「広報活動は怠ってない筈だけどな…」
スラ「ああ。そっちは問題無いけど、他が色々とね…。 …はあ、何か良い案は無いもんかねぇ…」
スィン「はい!はい!その件について提案が…」
スラ「却下」
ザウ「ま、まあ、聞くだけならいいじゃないですか。本当に良い案かも知れないし…」
スラ「…団長がそう言うなら仕方無い。聞いてあげるよ」
スィン「ウチって、かなりレベルの高い女子が揃ってるじゃん? だから、女性陣全員で水着ショ-を…」
スラ「…それは、あたしに恥をかけ、と言う事か…?」
スィンにアルゼンチンバックブリ-カ-を極めつつ、スラストが言う
スィン「ぐえっ!げほっ! た…、確かに、これで胸があれば完璧なんだが…」
スラ「ああん!?(SE=べきっ!!)」
スィン「ぐあっ!!」
ザウ「…おお、有り得ない角度で二つに折れてる…」
フィアラ「当然の結果です! 女の敵!!」
シグ「…って言うか、そんな技何処で覚えてるんだ…?」
スラ「ん? 乙女の秘密だ」
シグ「…乙女って年か…?(SE=ぼそっ)」
スラ「そ-んな事言うのはこの口かな-?」 言いながら、シグにキャメルクラッチを極める!!
シグ「ギブギブギブギブ!! フィ、フィアラ! 助けてくれ!!」
フィ「当然の結果だよ、お兄ちゃん(SE=ぷいっ)」
シグ「そ、そんな…」
…と、そこに
シノギ「ちぃ-す。今月の集金に来たぜ」
スラ「ああ。そこの封筒の中に入ってる。持って行っておくれ」
シノギ「判った。…って言うか、何やってんだ?」
スラ「お仕置き」
シノギ「…あまり深くは突っ込まないでおこう」
スラ「ところで、そっちは儲かってるかい?」
シノギ「まあ、ぼちぼちだな。そっちはどうなんだ?」
スラ「…こっちは、全然利益が出ていなくてねぇ…。何か良い案が無いか模索していた所さ。 …そうだ!又前みたくタダでウチにパンを提供…」
シノギ「却下だ」
スラ「あ、やっぱり?」
シノギ「…まあ、オタクの団員一人タダでこき使っていい、って言うなら、考えてもいいがな」
スラ「あそこで背中から二つに折れ曲がっているのなら」
シノギ「あいつはダメだ。来る度にウチのカミさんを口説こうとするからな」
スラ「…そう言えばそんな話神無から聞いたよ…」
シノギ「…話が逸れたな。良い客寄せ案だったか? それなら、良い案があるじゃないか」
スラ「? 何だい?」
シノギ「お宅ら、揃いも揃って並じゃ無い能力を持っているじゃないか。だから、そいつらを一同に会して、誰が一番強いかを決める、とかよ」
スラ「…それだ!それだよ!あたしはそんな案が出て来るのを待っていた!(SE=べきっ!!)」
シグ「ぐはあっ!!」
スラ「あ」
3人「…」
スラ「…」
3人「…」
スラ「…てへ♪」
3人「てへ♪じゃねえ!」
もう少し続く
―同日夕刻、食堂―
ザウ「かくかくしかじか、とそう言う訳で、これからの公演の予定は、そう言う事になりました」
スラ「何か、質問は有るかい? …と言っても、未だ細かく決まった訳じゃ無いから、詳しく答えられないけどねぇ」
オ-「は-い」
スラ「はい、オ-バ-君」
オ-「それって、俺やフィアラみたいに戦闘力無い奴は当然として、チビ達にはハンデが有り過ぎじゃないっすか?」
スラ「それは大丈夫さ。そう言う真剣勝負も有るけど、競技の殆どはあんたらの特技から選ぶからねぇ。組合せと運次第で上に行けるようにはなってるよ」
ラン「は-い、センセ-。も一つ質問-」
スラ「はい、どうぞ」
ラン「それって、優勝したら何か出るんですか-?」
スラ「う-ん、そうだねぇ…。 未だ決まってないけど、何か用意しようかねぇ。その方が面白くなりそうだし。 …他には無いかい?」
…その後、幾つかの質問を答えるザウ&スラ
スラ「…じゃあ、詳細が決まり次第随時報告、と言う事で、いいかい?」
一同「は-い」
スラ「それじゃあこの企画、絶対に成功させるよ!」
一同「お---!」
…かくして、PROJECT O-1 は発動された
各団員は自分の仕事をやりながら、スラストの定めた役割をこなしていった
そして、一月後…!
次回、SCENE1:開会式 に続く!
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