『夏の日の幻、その後』
(by シャーズ フォルガさん)
※本作は、コント『過ぎ去りし、夏の日の幻』の後に御覧ください
ナレーション「…誰も一切触れようしない『なかった事』として扱われるのであった」
幕が降り、観客の笑い声と拍手が響く
幕の裏側では
ルリ「…って、舞台にしておいて『なかった事』もないものですわ!」
シグ「何を今更。うちは脚本だろうが事実だろうが、面白そうならやる方針じゃないか」
スラスト「我が身可愛さで抵抗したって無駄さ」
自身に降り掛かって初めて、歌劇団の鉄の掟(?)の恐ろしさを知るルリであった
ザウエル「でも、良かったじゃないですか。主役が回ってきて」
ルリ「…どうせ私は、こうでもしないと主役も出来ない道化ですわよぉ-っ…!」
涙目で走り去るルリ
スラ「あ、いじけた」
シグ「…お前な、せめて傷口をえぐる様な真似はよせよ」
ザウ「早く立ち直ってほしいんですけどねぇ…」
その光景を陰で見つめながら
ラン(…強く生きろよ、ルリ。今日のこの屈辱が、明日のあんたをもっと強くしてくれるはずだから…)
そっと目頭を拭うランであった
-終わり-
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