【今日のお料理・最終回】1/29更新
ぽてところっけの巻★
チャララッチャチャチャチャン♪
チャララッチャチャチャチャン♪
チャララッチャチャチャチャチャチャチャチャン♪
「カレー作ってて、思ったんだけど野菜って結構大切にゃんだね」
「おぅ解ってくれたか♪」
「健康のために仕方にゃく食べるもんだと思ってた☆でも野菜がにゃいと、肉のお料理が、いまいち美味しくにゃい‥」
「俺はカレーの肉なんて、なくても構わねぇけどな?出しがらじゃねえか、あんなもん。じゃが芋だけでいい」
「こらこら♪またそ―ゆう事をゆう。じゃあ、すき焼きとかは?」
「春菊と白滝があれば幸せだな‥★あと生卵と」
「かににゃべとかは?」
「煮込んだ蟹って嫌いでよ‥豆腐と葱ばっか食ってんな」
「お―けい♪そ―ゆうお料理の時は、おまえのとにゃりに座ろっと☆絶対、い―思い出来る」
「別にい―けどよ‥さぁて今回は何にすっかな」
「あたしも一通り覚えたしにゃ♪にゃんでもい―よ」
「そうか?よし、女体盛り」ばしっ!!
「OOF!」
「誰に盛るの誰にっ!!大体乗せるだけでしょ、あれはお料理じゃにゃいっ★」
「インパクトは一番じゃねぇ?半裸の美女でも半裸の美女型魔物でも、然るべき報酬を払って出演し‥」
「やめにゃさい、阿呆たれ。さんだあぶれいく、ご馳走するよ★」
「じゃあ何するよ。醜い怪物を美味しく調理★ってのが主題な訳だが」
「む―‥にゃにしましょ」
「たまには街に買い物行くか?店覗いて、ちょいと考えよ―や」
「あ―賛成―☆ちょっと腹も減ってきたしにゃ♪」
「おなかがすいた、だろ。表現に気ぃ配れよ」
「おまえとはにゃしてるとど―してもにゃ★気にするんじゃにゃい」
「エンジェルの影響は受けてねぇ訳?」
「みんにゃ特徴的だけど、言葉は趣味的にちょいと♪い―じゃにゃい買い物いきましょ、お買い物!」
「だな★行きますか」
街の中央通りから、沢山の横道が伸びている。その道添いにずらりと並ぶ色々なお店‥勿論、食堂や食品店もある。
「ぴっつあ。ぐらたん。らあめん。す―ぷご飯。
‥どれも食べた事にゃいけど食べたくもにゃいし」
「いっちょ甘いもんでも行くか」
「甘すぎるの苦手―★」
「そぉか‥いや待て。何も、魔物にこだわる事もねぇ」
「にゃに?どゆ事?」
「つまり世の中人間による凶悪犯罪も多発してるって事だ。そうゆうのも、敵扱いって訳で人肉の」
ばしっぺしっぽかすか‥
「あいたたた‥」
「にゃに考えてんのっ!!」
「いや、いつか、こうゆう事にもなろうかと本買って勉強したんだ★食人大全ってゆうんだけどな」
「料理人。ねたに困って、人肉を☆素敵ではにゃい見出しですにゃあ♪」
「笑いは取れると思うんだがなぁ」
「そんにゃ笑いは要らん!!燃やしにゃさいよ、その本。あたしが一度読んでから♪
ちにゃみに、魔物お料理は、にゃんて本で勉強したの」
「げて食大全」
「‥おまえにゃあ★」
「殆どの魔物共に応用できんだけどよ、いい加減、一通り、やっちまったって感じじゃねぇ?こうして探しててもネタが浮かばん」
「頑張れ頑張れ♪作るの手伝ってあげるから」
「ふ―む‥食用花って知ってっか?」
「食べられるおはにゃ?」
「うむ。あんまし、旨くねぇけどな‥美容には良いらしい。らしいだけだけどな。どぉだ?最後は肉でも菓子でも、それ周りにぱ―っと散らして仕舞いにすっか」
「ん―。い―かもにゃ♪苦くにゃかったら、あたしも大丈夫。綺麗だし☆
あのね、所であだばにゃって、どんにゃおはにゃ?」
「徒花の事か?そいつぁ、望まれず咲き望まれて散る花のこった‥まぁいぃじゃねぇかよ」
「うわ淋し―☆」
「言い方かえよう。いぃじゃねぇかよ、それでいぃんだ‥★」
「おはにゃのくせに男らしいにゃ♪
んじゃはにゃ屋さん探しましょ―☆
そのあだばにゃって奴、売ってるかにゃ?」
「な訳ねぇだろが‥」
然し、探し始めると、その花屋が中々見付からない。
「つっかれた―。もう今日は、にゃんか食べて帰ろ?」
「だな。俺も腹減った‥」
「そこら辺の奴に食い付くにゃよ♪」
「何もんだ俺は?
あれ?あんな外れにも肉屋あんな」
「本当だ。街外れに住んでる人用じゃにゃい?」
覗いてみると、まあ、あまり売れないらしく、黒ずんだ肉が並んでいる。
「いらっしゃ―い」
「買い物に来たんじゃにゃい。覗きに来ただけ☆」
「そんな事言わないで買ってってよ―」
「やっぱ街外れとなると空いてやすね」
「そうなんだけどね―。今更あっちに移転も出来なくてさ―。参りますね★」
「にゃあ、おまえ。お店って開けてればその近所の人がみんにゃ来るんじゃにゃいの?」
「ところがそ―でもねぇんだよ‥近場にあるのにわざわざ遠出して‥って止めとくか」
「む―?難しいにゃ。にゃんか人目を引くもの置いたらど―かにゃ☆」
「魔物の肉とか」
「そんなの今時どこでも置いてやすよ―」
「あ―そ―なんすか?」
「あたし達だけだと思ってた♪」
「冒険者の方々が置いてって下さるもんで」
「成る程な‥いやこれは、ちょいと働きたくなってきたな★お前どう思う」
「ま―どこのお店も、それぞれ繁盛してた方がい―よにゃ☆にゃんか名物料理とかにゃいの」
「いやそんな都合の良いもんは‥」
「ふむ。こうゆう失礼、郊外の店ほどそぅいったもんが必要だと思うがな」
「お客さんどんにゃ人?」
「ご年配の方ばっかりですね‥近所にお住まいの」
「でもお家がいっぱいあるにゃ‥子供や少しおっきにゃ子供もいっぱい居るはずだにゃ」
「あぁ居るだろ―な。そいつら取り込めりゃ或いは」
「ですが若い方は殆どいらっしゃいませんし」
「来るようにすればいいでしょ♪ほらおまえ、あれ」
「あれってなんだ?」
「前にゆってたでしょ☆肉屋名物ってゆうか、これがにゃいと覗く気しにゃいって」
「ん―?あ―あれか!惣菜各種★」
「そ―そ―♪それも若い奴に受けるやつ」
「揚げもんしかねぇな」
「あの、例えば」
「唐揚げとか」
「ばか肉いっぱい使っちゃだめでしょ」
「むぅ、そうか?
んじゃ何がいぃよ」
「ころっけだってば♪」
「あ―、はいはい。一番安くついて腹にも溜るな♪」
「あの―‥何すかそりゃ」
「やっぱ知らにゃい―☆
この辺みんにゃどろどろの奴ばっかしで、あ―ゆう奴は知らにゃいんだろうにゃ」
「つうか元々コロッケつったらあれの事だったんだよ、それを俺等にも馴染めるように改良したのがあれなんだわ」
「そんにゃ偉い人が居たんだ」
「つぅか作るの面倒で馴染みも薄い奴よりはってのが本音じゃねぇかな★」
「にゃるほど☆ね―おじちゃん、もしかしたら、この辺の名物に、にゃるかも知んにゃいお料理、教えてあげよか♪」
「名物っすか?」
「まあ安い、簡単、腹に溜る冷めても旨い‥学生さんや主婦の方々にゃ受けるんじゃないすかね★」
「いや正直、最悪店たたむってな事、考えてたんすけど‥今は何でもやってみやすよ、教えてくれやす?」
「んじゃ一緒に作ろ―♪おまえ、ちゃんとふぉろ―頼むにゃ☆」
「おぅ、解った」
拵え方★
じゃが芋を蒸かし玉葱と挽肉を別々に炒めて合わせる。
芋を潰して、塩と黒胡椒で味付けして、形を整えて、粉と溶き粉と、ぱん粉を付けて、ラードで揚げて、食す。
植物油で揚げると、風味が半減するので、やっぱしラードの方が良い。
コレステロールは気にしない事☆
「はい試食た―いむ♪」
「そ、そんじゃ。おっ!?これは中々‥★」
「この辺じゃ見当たんねぇし元祖ってとこすかね♪」
「子供やおばちゃんに大人気にゃんでしょ?」
「安くて腹に溜って旨くて手軽。まあちょっとした、名物になるかもな★」
「やってみやす!!すいやせん何か世話になっちまって‥何かお礼したいんすけど何にも無くて。肉くらいすかね」
「い―ってばお礼にゃんかにゃ、おまえ。でもおにゃか空いてんの♪」
「あ―忘れてた。早速コロッケでも買って帰るか」
「いやもう只で差し上げやすよ!!持ってって下さいよいや本当」
「そぉ?そんじゃ貰っちゃおかにゃ☆」
「つうかおぃ表見てみ」
「にゃう?」
「もう匂い嗅いで何人か集まってんぞ♪」
そして帰り道‥袋から香ばしい匂い。一つずつ噛りながら、家路をゆく‥
「にゃんかい―事したね」
「おぅ頑張ったなお前」
「そぉお?にひひひ♪でもあれだにゃ、初めて街の人の為に、にゃんかしたわけにゃんだけど」
「むぅ?」
「楽しかった☆ね―あたしその内誰かの為ににゃんかしてみたい。だめ?」
「駄目な訳ねぇだろ、いぃ事じゃねぇかよ!んで何がしてぇんだ」
「ん―にゃんか困ってる人から連絡が来て―‥いや待てよ。どやって連絡受ければ‥あ―解んにゃい!」
「連絡かぁ‥方法が無くもねぇぞ」
「本当っ!?」
「ちょいと手間かかるけどな。お前、知り合いとか居ねぇ?街に」
「いにゃい訳でもにゃいけど。にゃんで?」
「一々許可取んのも面倒臭ぇし★その知り合いに挨拶してちゃっちゃと‥」
「あ―その顔。にゃんか、企んでる☆」
「い―事だよ、い―事。まぁお前もちょいと付き合いな‥上手くいきゃ街の人気もんだぜ★」
「いや別にそんにゃとこ目指してにゃいから♪」
「いぃって、おら行くぞ!早速、家族会議だな。やっぱ皆の協力も仰がねぇと」
「にゃう。にゃんか、大事ににゃりそう‥♪」
数日後。
街外れの墓地と、この街では寺院と呼ばれる教会の裏手に、可愛い黒猫の絵が描かれたポストが設置された。
配達員にはビリーを抜擢
‥さてと。
「そんじゃ料理の勉強は、これでお仕舞いだ。ほんと今まで御苦労さん★」
「明日から便利屋さんだにゃ♪頑張るね」
「一杯来るといいな依頼」
「おまえも手伝うよにゃ」
「陰ながらな、あくまで」
「おっけ―☆そんじゃ!!」
チャン、チャン、チャンチャララララッ、チャン♪
ジャ―ン♪
★おしまい★
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