【今日のお料理】1/29更新
一人で頑張るの巻★
チャララッチャチャチャチャン♪
チャララッチャチャチャチャン♪
チャララッチャチャチャチャチャチャチャチャン♪
「にゃご。ひとりぽっちでお料理―♪温泉って、そんにゃに素敵にゃもんにゃんでしょ―かね‥あたし放っといて探しに行く位★もし見付かんにゃかったら洞窟に蓋して閉じ込めちゃうかにゃ―にひひひ♪」
そう、もう暫くすれば秋、更にその先は冬‥いつまでも水浴びという訳にも行くまい。
そこで、もしかしたら洞窟の奥にでも、と思い、探しに行く事にしたのだ★
もし見付かんなかったら大きな鍋でも仕入れて‥でもそれじゃドラゴンが入れない。あるかなあ。あるといいなあ。
「ま―文句ゆってもしょ―がにゃい、張り切っていきましょ―♪え―い畜生★1品目はあ、ごきぶり!じゃにゃかったにゃんだっけ‥‥
に―いさんちろちろりん♪
お―とうところころりん♪
ああそ―だ、こおろぎだ。
虫がにゃくのは雌を呼ぶためって聞―たけど、兄弟でにゃき交わしてど―する。そんにゃんじゃ、おまえらの代で絶滅しちゃうよ☆
兄さん‥弟よ‥おんぶ。にゃ―嫌すぎ―油にどぼん♪」
いわれの無い嫌疑を掛けられて勢い良く揚がるこおろぎ達‥微かに林檎の香り。
「おにゃか一杯に喰わした物の味がするってゆうからりんごあげたんだけど‥そのまま喰うよりど―にゃつに練り込んじゃうかにゃ♪もっぺん油にどぼん!!おおにゃんか岩に浮き出た化石みたい☆
1品終わりぃ―!!にゃいす―♪」
‥クリケットドーナッツ完成。
「2品目はぁ森のチョコレート‥って、ほんまかいにゃ。にゃんどか食べた事あるけど、う―ん。お砂糖かけたら、或いは☆似て‥にゃいにゃ」
箱の中には紫や黄色の縞々が眩しい大きな蜘蛛たち。
「とある国では冬の寒い日チョコレート配るお祭りがあるらしいにゃ。もし本当に、チョコレート味の蜘蛛がいたら包んであげるのもい―かも☆掌くらいの蜘蛛たんに―ぴんくのりぼんを巻き付けて―大好きにゃ奴にぷれぜんと♪
腕白にゃ彼は、にゃまでもぐもぐ★だけどあたしは油にどぼん」
全部の足がぴんと伸び、中々見栄えのする揚げ物となった。季節の彩りなぞを添えて‥
「にゃいす―!!んじゃ3品目♪ん―と、あれ?どこ行きやがったのかにゃ―★」
足元をきょろきょろ見回す‥釜戸の隅っこの物陰からピンクの尻尾が伸びている。
「にゃうっ☆」
「ヂュ――!!!」
「ぢゅうじゃにゃい、おとにゃしくしにゃさい♪
さて3品目は子鼠たんの串焼きとにゃって居ります★
けつから串刺してじりじり―☆さあ子鼠たん、けつを出しにゃさい」
「ヂュゥ――!!」
「きゅう―?」
「おう、びりぃ。い―とこに来た♪一人でちょっと淋しかったの、そこで観客に、にゃっててくれる?あっ!!!」
「きゅい?」
一瞬の隙をついて逃げ出す子鼠。
「こら―逃げるにゃ―!!」
テーブルを跳び越えて追う。
右へ‥左へ‥もっぺん右へ‥そして茂みのなかへ‥がさがさどたばた。
子鼠の悲鳴。
舌なめずりをしながら戻ってきた。
「見て、びりぃ。あのお星さま。
子鼠たんは、あすこに行ったんだよ‥」
「きゅうう‥」
「にゃんで下向くの。解った、にゃんか作ればい―んでしょ」
「きゅい♪」
「でも困ったにゃ。あれで終わりの予定だったし材料用意してにゃいよ‥待てよ確か冷蔵庫に☆」
小走りに走っていく。
小さな箱を持って戻ってきた。
「きゅ―う」
「にゃんだと思う?釣りって遊びに使うんだって。さかにゃって生きものは、みんにゃこいつが大好きで、あっとゆう間に食い付くぜって、あいつゆってた。あおいそめってゆう虫にゃんだけど、おまえ知ってる?」
「きゅきゅ―い」
「知らにゃいか。あたしも初めて見る。どれお皿にあけてみましょ―♪
どさどさ
に゛ゃ―――っ!!!」
うぞうぞうぞ。あおいそめ。
「にゃにこいつ―!!って、こらびりぃ喰うにゃ―!!」
「きゅ――♪」
「よ、よく平気だにゃ‥どうしよ、こいつ。でもびびってにゃげ出したりしたら、あたしのにゃが廃る★」
「きゅ―きゅ―」
「覗き込まにゃいの、今考えてんだから。え―とお。そうだ!!前に天ぷらってお料理、教わったにゃ。あれにゃら衣に隠れて生前の姿を偲ばにゃ、えへんおほん、気ににゃんにゃい大丈夫☆」
卵を溶いて水を入れ小麦粉を入れざっと混ぜる。
「そこへこいつらをどぼん‥に゛ゃ――!まだ生きてる動いてる動いてる――!!」
うねうねうね。箸に絡む。
「きゅきゅきゅ―♪」
「可笑しくにゃい―!!えいみんにゃかき揚げ―!!」
‥確かに衣に隠れたら、然程気にならない。
「お塩をぱっぱっ☆‥さてこれを味見しにゃいといけにゃい‥怖くにゃいぞ―」
「きゅっ!!きゅい―♪」
「あ!こら、びりぃ!え―い、あたしも‥ぱくり★あれれちょっと美味しい☆」
姿からは想像つかない、新鮮なしゃこのような美味。
「にゃあんだ、これにゃら安心してお客さまにも出せるね♪お料理終了ぱちぱちぱち―☆」
ビリーは満足したらしく、お家の方へ飛んでいった。
「んじゃえんじぇる姉さんたちに喰わしてやろっと☆あたし一人で作ったって言ったら驚くだろ―にゃ♪」
3品の料理をお盆に乗せて足で器用に扉を開ける。
「おやつですよ―☆ってあれ?だあれも居にゃい。あっお手紙発見。にゃににゃに。
『探さにゃいで下さい』
‥逃げやがったにゃ‥一生懸命作ったのに―!!
まあいい、そんじゃどらごんに、喰わしてやるかにゃ★」
今度は洞窟に入って行った‥ドラゴン達は快く食べてくれた。あっとゆう間に♪彼女の頑張りも報われた訳でめでたしめでたし★
ちなみに温泉は、かなり奥の方で見付かった。
然しちょっと狭いので拡張工事が必要だ‥ドラゴン達に協力してもらおうかな。
「やるな、ばか猫。見なおしたぞ★」
「だからあたしをばか猫って呼ぶにゃ―!!」
「ハハハハハ、気にするな♪また気が向いたら頼むぞ」
「本当あんたイイ線いってるよ☆いや冗談抜きで」
チャン、チャン、チャンチャララララッ、チャン♪
ジャ―ン♪
拵え方★
それぞれ油で揚げるだけです。
★おわり★
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