第14話『決着ランvsアルト』
(by カイト)
一方ランとアルトの戦いは続いていた。
一命を賭して影の秘奥義〈冷〉を放つラン。
思わぬ反撃を受け腕を負傷するアルト。
ランの秘奥義〈氷の刄〉は全てを凍らせる絶対防御不能技。
撃たれたアルトの腕はみるみる凍り付いていく…細胞を伝わり全身を凍らせてしまう防ぎようのない技だ。
アルト「なに!?」
しかしそこは百戦錬魔の士アルト! 凍結した傷口を素早く削ぎ落とした。
アルト「そう…そうこなくては」(腕から血を滴らせながらランに歩み寄る。
だが、アルトから受けたランの傷は深い。
ラン「はぁ…はぁ…血を流しすぎた…」(息が整わない)
アルト「どうした。こないのならこちらからいくぞ」(が、躊躇する
転がり落ちたステックを拾いニコに駆け寄るセラの姿が見えたのだ。心配そうにニコを覗き込むセラの姿がそこに…
アルト「セラが!?…どうしてここに」(狂気が消えアルトの顔に表情が戻る
セラはゾウチョウテンと神獣を顕現しニコを救おうと懸命だ(たがそこに双子の式神の姿が無かった
ラン「式神!?…もしやお前達(アルトとセラ)はユーリ一族では?…あるいは…それにしてもなぜアルトは狂戦士の道に…わけありだな」
アルト「ラン、この勝負セラに救われたな」
ラン「いや。助かっているのはアルトの方だろ。狂戦士への暴走を防いでいる」
アルト「ふん…」(アルトはセラに気付かれぬよう立ち去る
セラと一緒のはずの双子式神(久遠・殺那)がいなかったことが気になる
アルト「神無になにか…」
アルトが立ち去った後、ランはガクッ! と膝をついた。
<続く>
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