第15話『守る者たち』
(by カイト)
馬の蹄の音が近づいてくる。
ラン(誰?)
ルリ「やっと見つけた。王劇に急いで…て、ぼろぼろねラン」
ラン「ぼろぼろはあっち」(指差す先にツルギの姿があった
ツルギ「私は歩けますよ」(ツルギ合流
ルリ「なにやってたのよ、あなた達は…」
セラがラン達に気付きランと目が合う
ラン「セラ、ニコとその娘(エアートリッシュ)を頼む!」
セラはこくりと頷き神獣を走らせた。そこには意識の戻らないニコと謎の娘が乗っており、セラもその横にちょこんと座っている。ニコのスティックを握り締めニコの体が膜に包まれていく様子を見守りながら…
ルリが馬から降りランを担ぎ上げようとするが…持ち上がらない(汗
ルリ「あ゛---もぅ!重いじゃないこのデカ女」
ラン「デカいはよけいだ!」
ツルギ「ロ-プに縛って引っ張って帰りますか(ぷ」
ズバンッ!なぎ倒すようにツルギの横面を叩く
ツルギ「…あ…あ」(プスプス
ルリ「ちょっとラン…動けない人間増やさないでよ!」
ラン「あ-、こういうときはケイのいんちき魔法が便利なんだが(笑」
その直後、ランの背後からケイの声が
ケイ「…超能力です!」(そう言うとランに容赦ない衝撃波をあびせた
ラン「…あ…あ」(プスプス
ルリ「あ、ケイ!…って、あなた現れるときはいつも突然ね」
ケイ「ありがとう、ルリ」
ルリ「いや私も来たばかり…それより早く王劇に戻って。大変なの!」
ケイ「王劇でなにか!?」
ルリ「詳しくは戻ってから…でもケイ、あなたこそなにかあった?」
ケイ「え?…なんで?」
ケイとルリは歌劇団トップクラスの女優。息の合った演技には定評がある。そんなルリから見たこの日のケイはひとまわり大きく輝いて見えたのだった…
ケイ「うん?どうしたのルリ…」
ルリ「あ、あははは!なんでもない♪なんでもない♪」ケイは、自分もまた零(神無)と戦っていたことをまだ皆に告げていなかった。
死闘後力尽きたケイは夢を見たが、気が付くと神像と向かい合うように立っていたのだ。傷も完全に癒されていた
そして、ウルの仲間を想うと再び秘石〈光〉が放つ光に包まれ、光の闇が視界から消えるとラン達がいる今の場所にいたのだ。
ケイはウルの秘石〈光〉を握り締め、これから起ころうとしている最高最悪の悪夢に立ち向かう決意をしていた
ケイ「移動します」
ケイは一先ず先に皆を王劇に運ぶことにする。お得意のワ-プだ
ケイ「いきます」一瞬にして一同王劇の前に移った
ケイ「ルリ、大変てどういうこと?」
ルリ「マーシャがヴシュナスの塔へお使いに行ったきり帰ってこないのよ。塔を見てきたけど誰もいなかったし…爆破に巻き込まれたんじゃぁ…」
そのころマーシャは、ヴィシュナスの家とボールガードの家を間違え希望の塔で呼び鈴を鳴らし続けていた(やだん♪
ツルギ「あれ? ランもいませんよ」
ケイ「ぁ、乗り遅れたんだわ」
ひとり荒地に残されるランであった
ラン「お-ぃ…」(ポツン
<続く>
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