第28話
(by 降魔師カイト)奥から襲い来るミイラコウモリ(バルバシリアの手下)の集団。<冷>奥義!氷槍鏡影拳で群れたミイラコウモリを一気に蹴散らすが、次の瞬間、ランの身体は投槍に貫かれていた

孤軍奮闘するランは鉤ヅメ槍を放ったバルバシリアに追い詰められる。スカルミリョーネの触手の影響にもよりランはまだ身体を思うように動かせない…深手を負ったランは、それでも独り戦おうとするが……

バルバシリア「心ヲ開キ、魂ヲ冥界ヘトイザナイナサイ」

バルバシリアの言葉に導かれるように、ランは亡き両親と兄の幻影を見るのだった…。目の前でおぞましい姿の化け物に父、母、そして兄が惨殺それた時の光景が、ランの脳裏に甦る。

ラン「…力を…頼むあたしに…あたしに力をくれ!!…」

死の淵で再開した両親と兄は、優しく微笑みかけ手をさしのべてきた
ラン「こいって…いうのか…また…四人いっしょに…」
涙を浮かべ、兄の手を取るランだったが、自分の背後に立つ影に気付く
それは、自分のもう一つの姿『ウル組・影の守護者』…

バルバシリア「闇ノ記憶ヲ受ケ入レヨ…ソシテ、ランノ魂ヨ…愛スル者ノスム冥界ヘトユケ」
バルバシリアはランに洗脳マスクを被せる

……家族と再開し、一度は兄の手を取ったランだったが、握ったその手を離す
ラン「ゴメン…兄さん…あたしはまだいけないよ…」

ウルの秘石<冷>と融合するラン――
涙を流しながら覚醒するランに、兄は一旦寂しそうな顔を見せたが、笑顔で頷くのだった

突如爆発した洗脳マスクの下から現われたのは阿修羅
ラン「フン…これが…秘石の力か」
ランの目元には涙が浮かんでいた

その時、上空に浮かぶ人物が…
バルバシリア「チッ…うまく洗脳できればつかえる相棒にと思ったが…」
それは、風を纏ったバルバシリアだった

バルバシリア「ラン…俺と来いよ。お前なら俺同様“愛されしもの"になれるぜ」
ラン「涙を流させ。死者を…そして残された者の心を利用した。そんなキサマらの愛などいらない!!」

<続く>

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