闇の中、アルトの声が響く…
「昔、この劇場を建設中に殺人事件があったんだよ」
それに向かい合うちび達の息を呑む声が聞こえる。
「被害者は小さな女の子だったんだけどね。体をバラバラにされて壁に埋められたんだって。死体が見つからないようにね。で、劇場が完成したんだけど…夜になると聞こえるんだよ。苦しげな声が。助けて…助けて…って。そういえばその子が埋められたのって、ほら、ちょうどその壁」
アルトが指した方に皆が目を向けるとそこには無表情にこちらを見つめる赤い目が!
ラン「嫌ぁぁ!!」《ごすぅ》
シグ「あがぁ!」恐怖に駆られ手近のシグを殴るラン、崩れ落ちるシグ、憐が覗き込む。
憐「神無、このナマゴミを処分しておけ」憐の後に控えていたメイドが動かなくなったシグを引きずっていく。
アルト「セラ、こっちおいで」先程の壁の影からセラが近付いてくる。ランを始め皆の殺気がアルトに集中する。
アルト「話どうだった?…そうかそうか、うんよかった」殺気を無視してアルトは部屋を出て行った…
スラストのヒトリゴト「くっそぅ。何て話するんだよ全く…恐くて1人じゃ寝られないじゃないか。あいつ当分無給だ!」
スラスト「喜べ餓鬼共!明日からオヤツ増えるぞぉう!」理由も聞かず喜ぶチビ達。その中に見慣れない少女が混ざっていたのは、きっと気のせいだろう……
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