『THE☆王劇24時【昼編】』
(by 戦士:ヒュークス)
朝食も終わり、全員で劇場全館の掃除を済ませ…
シグ「お早よう」
フィアラ「お早ようございま-す」
王劇の外に部屋を借りているシグとフィアラが出勤して来る頃、開場開演準備で大忙しとなっていた
スラスト「シグ、出勤早々で悪いけど手伝ってくれ」
シグ「判った」
ティアリ-ス「フィアラ-!私の新曲で見て貰いたい所があるんだけど-?」
フィアラ「は-い」
タイロン「誰か-!手の空いている人、舞台装置の設営手伝って-!」
シ-ナ「照明のセット終わりました!」
ルファ「商品の数・配置…良。お釣りの準備…良」
ゼロ「花の位置は、これで良いか-?」
ルリ「そちらの右の花は、もう少し前に出した方がよろしいと思いますわ」
ゼロ「了解」
アリル「お姉ちゃ-ん、舞台衣裳可笑しくない?」
ルセル「大丈夫、可愛いわよ」
出演者と裏方スタッフが開演の準備に追われる中、開場の時間も迫っていた…
ザウ「さぁ皆さん、いよいよ開場です。お客様のお出迎えを宜しくお願いします」全員「はい!」
玄関の大扉が開かれると、開場を待っていた人達でごった返す
全員「ようこそ!王劇へ!!」
チケットのモギリや入場整理も終了し、本日の演目が開演されるとロビ-は先程と打って変わって閑散となる
剣「ふぅ…何とか終演までは一段落かな?」
舞「……いえ、剣兄様…それは難しい様です」
舞の視線の先には、親とはぐれたのか幼い子供が泣いていた
舞「どうかしましたか?」
子供「…ぐしっ…んとね。沢山のおばちゃん達が居てね…お母ちゃん居ないの…ぐすん」
剣「入場の際の人込みで、母親とはぐれたか」
憐「可愛そうぢゃが…呼び出しを掛ける訳にいかんしのぉ…母親も夢中で気付いておらん様ぢゃし」
剣「かと言って、一人一人探すのも難しいな…今日も満員だったし」
舞「でしたら…劇が終わるまで私達と遊んでいませんか?如何です?」
子供「うん!」
舞「良かった…そう言えば、貴方のお名前は?私は舞と申します」
子供「んとね…カリル、言うの」
舞「では、参りましょう」
中庭に移動すると、丁度ユノとぱふ達が日向ぼっこをしていた
ユノ「あら…その子どうしたの?」
舞「えぇ、実は…」
赫々然々と経緯を説明する舞達…
ユノ「そうね…ぱふ、遊んであげて。怪我させては駄目よ?」
ぱふ「がぅ」
カリル「わぁ!大っきな猫さんだぁ!」
ガイデル「小さな犬と猫もいるでござるよ」
憐「ぬ!ガイデルよ、どこから湧いて出た?」
ガイデル「人を、虫か何かみたいに(汗)」
剣「あぁ…ポチ(子狼)とタマ(子猫)ですね」
ガイデル「何げにスル-でござるか」
そして、カリルはぱふの背中に乗って、ポチ・タマと一緒に、母親が迎えに来る迄、中庭で遊んだ
母親「カリル、帰るわよ!」
カリル「は-い!みんなバイバイ!」
カリルが母親と帰った後、シグが中庭に飛び込んできた
シグ「おい、お前等!遊んでいないで売店とホ-ルの手伝いしろ!」
剣「おっと、いけない…すっかり忘れてたな」
舞「では、皆さん急ぎましょう」
憐「むぅ、仕方がないのぉ」
ガイデル「また忙しくなるでござるな」
ユノ「頑張って…」
憐「お主も来るのぢゃ!」
今日も無事終演を迎えられたが、まだまだ忙しい時間は続きそうである
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