『THE☆王劇24時【夜編】』
(by 戦士:ヒュークス)

全員で楽しい夕食の時間を過ごした後、ティーラウンジで各人がそれぞれ寛ぎの時間を満喫していた

ラウンジの入口付近では…
アリル「シグ様ぁ!一緒にお茶しましょうよ!」
タイロン「シグぅ、美味しい珈琲豆、手に入れたわよぉ!」
シグ「茶を飲むのは構わんが、ひっつくなよ!」
タイロン「ん-、シグぅの…」
アリル「シグ様の…」
二人「いけずぅ!」
タイロンとアリルのシグ取合い合戦が繰り広げられ…

入口横のテ-ブルでは…
ルセル「まったく、アリルったら…フィアラちゃん、いつもごめんね」
フィアラ「いえ、お兄ちゃんの事は気にしないで下さい…それより、昨日珍しい紅茶葉が手に入ったんですけど、如何です?」
ルセル「良いですね…頂きましょう」
シグ取合い合戦を見物するフィアラとルセルが仲良く紅茶を飲み…

テラス際のテ-ブルでは…
ニコ「う-ん、これっ…やった!上がりっ」
ポチリーナ「あ-ん、上がられちゃったでちゅぅ」
ミーミャ「くやしいにゃ…」
マーシャ「次、あがるにゅ」
シヴィル「シヴィルが先にあがるだぉ」
トランプに興ずる子供達が…

子供達の横のテ-ブルには、大量のケ-キが運ばれ…
ティアリース「今日のケ-キは、一段と美味しいね!」
ラン「本当、幾つでも入るな」
アミアン「あんた等は、食い過ぎ…」
ティアリース「え-、そんな事無いよぉ」
ラン「そうそう、この位普通だって」
アミアン「ぅぇ…」
ケイ「諦めなさいな…この二人に付き合っていたら限りが無いわよ」
アミアン「全くだね…」
ケ-キ大食いに挑むランとティアリース、その二人を呆れながら見るアミアンとケイが…

入口から一番遠いテ-ブルには、喧々囂々と意見が飛び交い…
シ-ナ「…ですから、科学は素晴らしいのです!それに比べ魔法の原理は…」
アミ「そんな事ないですよ、シ-ナ先輩。魔法にも立派な理論がありますよ。ですよねぇ、サーナ先輩?」
サーナ「勿論にゅる。そもそも、魔法というのは…」
シ-ナ「いえ、科学と魔法には……(黙)」
サーナ「どうしたにゅるか?」
シ-ナ「…はうっ…」
アミ「あぁっ、シ-ナ先輩が倒れました!」
サーナ「またにゅるか…興奮し過ぎにゅるよ」
倒れたシ-ナに、狼狽えるアミ、呆れるサーナ…

バ-カウンタ-では、様々な酒が栓を開けられ…
憐「ふむ…今宵はまた酒が旨いのぅ」
神無「姫様、お酒の肴に烏賊の塩辛をどうぞ」
憐「うむ」
シリウス「あ、スラスト、貴方も一緒に如何です?」
スラスト「悪ぃ…まだ、残務があるから呑めないよ」
ザウエル「そうですか、残念ですね」
スラスト「…(ワナワナ)ザウ、あんたもだろがっ!来なっ!」
クラフル「相変わらずだのぉ…酒は静かに呑むものじゃ」
ロン「そうかい?俺は楽しく呑めりゃいいけどな」
酒宴を開く憐達を脇目にスラストに引っ張られてくザウエル…

中央の大テ-ブルには、今日の公演で贈られて来た品々が山の如く乗せられ(乗せ切らず床に溢れているが)アルトとオーバーの人気勝負が始まり…
ガイデル「今日も沢山貰ったでござるなぁ」
オーバー「く-っ、口惜しい!今日も負けたぁ…」
ゼロ「まあ、アルトの方に一日の長があるしなぁ」
ガイデル「適わぬでござるよ」
アルト「今回も俺の勝ち…か。まだまだたな、オーバー?」
オーバー「くそぉ…次こそ絶対勝ぁつ!」
ゼロ「おい、余りアルトと張り合ってると…」
(SE=ドゲシッ…キラ-ン)
セラ「………」
ガイデル「セラ殿の式神が、オーバー殿を吹き飛ばしたでござる…」
アルト「セラ、駄目だよ…無闇に式神使ったら消耗しちゃうでしょ」
セラ「…(コクン)…」
ゼロ「吹っ飛んだオーバーは、放置かい」
セラの式神に吹っ飛ばされるオーバーと、何もなかった様に話すアルト達…

そして、壁際のテ-ブルには…
剣「さて…そろそろ劇場内の夜回りに行くか」
舞「剣兄様、私もお供致します」
ルリ「私達は、先にお風呂に致しますわ」
ユノ「そうね」
ターマラ「…ん…」
スィン「(キラ-ン…覗きのチャ-ンス!)」
ルリ「…剣さん、夜回り中に不審者を見掛けたらボコボコにして構いませんわよ」
剣「ああ…解ってる」
舞「勿論です!覗き等不埒な行為は許しません!」
スィン「(ドキィッ)そ、そこまでしなくてもいいんじゃない?(ガクガクブルブル)」
ルファ「そうだよ。縛って柱に括りつけとけば?」
ルリ「甘いですわね、ルファ。この男は縄抜け程度、容易に出来ますわ」
ユノ「だったら、麻酔打っとく?象用の…」
ルリ「!それですわ! ターマラさん、押さえ付けるのを手伝って下さる?」
ターマラ「…うむ…悪魔…召喚…しよう…」
スィン「ちょっ…止め…それは無茶…(カクン)」
ライク「毎度の事ながら…懲りない人ですねぇ」
剣「(苦笑)…さて、夜回りっと。舞、行くぞ」
舞「あ、はい。準備は出来ています」
毎度懲りずに覗きをしようとするスィンに、それを阻止せんとするルリ達…

こうして、王劇の賑やかな夜は更けていき、一日が終わろうとしていた。明日もまた、街の人々に幸せと笑いをもたらしてくれる事だろう

《閉幕》

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