雨の日に2
byキノコマン

―森―

そんなこんなで、ミーミャ達はカタツムリの石像がある森に出掛けました。
外はすっかり雨が上がり良い天気になっています、水溜まりに足を止めたり、わざと踏んでみたりしながら向かいました。
すると、森の中でエルフのレンジャ-隊のお姉さんに出会いました。
エルフ「子供たちだけでこんな森の奥深くまで危ないでしょ!盗賊とか魔物なんか出ちゃうのよ、いい子だからお家に帰りなさい(*゜_^*)」
ポチリーナ「大丈夫、保護者と一緒だから。」
エルフ「保護者?何処に居るの?」
周りを見渡しても何処にも居ないようです。
ポチリーナ「ほら、あそこでちゅよ、あ・そ・こ。」
ポチリーナは、何もない森の茂みを指差す。
エルフはポチリーナの指差す方向に目をやる。
エルフ「もう!誰も居ないじゃない…。」
ポチリーナ達に目をやると、すでに居なくなっていた。
エルフ「こっちも、誰も居ないじゃない。」

―カタツムリの石像―

ポチリーナ達は、エルフのお姉さんをうまくまいて、カタツムリの石像がある森に来ました。
そこには、いつからそこにあるとも知れぬ、巨大なカタツムリの石像がありました。
ミーミャ「これにゃ!でも動かないにゃ。」
マーシャは触ってみました、やはりただの石像のようです。
マーシャ「ただの石像にゅ!」
ミーミャとマーシャは、ちょっとつまらないと言った様子です。
カタツムリの石像をよく見るとその前に置かれた石板に何か書いてあります。

〈カタツムリの石像は森の重要文化財です、手を触れたりしないように気を付けてください。エルフ森林文化財保護局より。〉

マーシャ「マーシャ、手を触れちゃったにゅ、どうしようにゅ!どうしようにゅ!どうしようにゅ!どうしようにゅ!」
石像の近くにタワシと木の桶があります。

〈手で触れたさいには、石像を綺麗にして帰ってください。エルフ森林文化財保護局より。〉

マーシャ「マーシャ綺麗にするにゅ!」
ポチリーナ「水が無いでちゅね、川に水を汲みに行かなきゃならないでちゅ。」
ミーミャが、木の看板を見つけました。

<川こちらです。]
[川近道だよ!>

ミーミャ「看板の向きが逆にゃ、どっちに行ったら良いにゃ?」
マーシャ「近道って書いてあるにゅ、こっちにゅ。」
マーシャは、桶を持って近道の方へ行ってしまいました。
ミーミャ「あっ!マーシャ、待つにゃ!」
ポチリーナ「近道か…、なんか怪しいでちゅ!」(元盗賊の感ってやつでちゅ。)
ミーミャ「リナ、早く行くにゃ!マーシャがみえなくなっちゃうにゃ。」
近道に行くことになりました。

<続く>
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