雨の日に3
byキノコマン

―川への近道―

ミーミャ達は、川への近道と書かれた獣道のような細い道を進んでいきます。しばらく行くと、何やら妙な集落が見えてきました。
マーシャ「ここを抜けたら川にゅ。」
ミーミャ「何か変にゃ、テントみたいのが沢山在るにゃ!」
集落は、街というより集団生活する何者かが住み着いているようです。
ミーミャ「キコリさんの仕事場かな?」
マーシャ「丸太が無いにゅ、焚き火したような跡があるにゅ。」
ポチリーナ「ミーミャ・マーシャ隠れるでちゅ、見つからないようにさっきの看板まで引き返すでちゅ!」
三人は茂みに隠れた、このまま抜ければ、川まであと少しみたいです。
そんなこんなしているとポチリーナの肩を後ろからたたく人影が…!
ポチリーナ「しまったでちゅ!盗賊でちゅ!」
ミーミャ「とっ盗賊!にゃ?」
マーシャ「違うにゅ、さっきのお姉さんにゅ。」
エルフ「どうしたの?突然消えちゃうから心配しちゃたじゃないの。」
ミーミャ達は、レンジャ-隊のお姉さんに今までのことを話しました。
ポチリーナ「川の前に盗賊の集落があって行けないでちゅ。」
エルフ「盗賊の集落?あのテントのこと?」
テントから人が出てきました、エルフのようです。
エルフ「あのテントの集落はエルフ森林文化財保護局の管理テントなのよ、盗賊や魔物から文化財を保護するのが役目なの、もう少し行けば川だからテントによっていきなさい。」
エルフのお姉さんの言葉に甘え、テントによって行くことにしました。
マーシャ「あのカタツムリは何にゅ?」
エルフ「私も、よくわかんないんだけど、かなり古い時代からあそこにあるみたいなの。今、調査中ってやつかしら。」
ミーミャ「動くにゃか?」
エルフ「私は、動いてる所を見たわけじゃないけど、同じレンジャ-隊の人が雨の日に巨大なカタツムリを見たって言ってたわよ。日が暮れないうちにカタツムリの石像を洗いに行きましょ。」
ミーミャ達は、川へ水を汲みに行きました。
川の中には、オタマジャクシが居ました。
ミーミャ「オタマジャクシにゃ!大きいにゃ!」
エルフ「巨大雨蛙のオタマジャクシですよ、20cm位はあるわよ。」
ミーミャ「大きい雨蛙になるにゃね(*^_^*)」
ポチリーナ「ミーミャ、水汲んだでちゅか、行くでちゅよ。」
ミーミャ「待ってにゃ-!」
マーシャ「待ってにゅ-!」
ミーミャ達は、水を汲んでカタツムリの石像のあった所に戻っていきました。

<続く>
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