『眠れぬ夜に』
作:魔物使い 不壊
普段、公演に次ぐ公演。会議に次ぐ会議を繰り返している、王劇こと王立歌劇団。
そんな彼らは夜遅くまで起きていることが多いので、時々休みとなると…
ザウエル「…眠れない…」
必ずこうなる。
仕方がないので、ザウエルは徘徊を開始した(違う)
ネオ「あ、ザウエル様…どうなさいました?」
ふらふらと歩いて辿り着いた事務室に入ると、中にはネオが机に向かって何かを書い
ていた。
ザウ「眠れない…」
ネオ「ザウエル様も…ですか」
ザウ「え?《も》?」
ネオ「はい、先程までポチリ-ナ様やシヴィル様、神無様がやはり『眠れない』
と」
ザウ「へぇ。で、何書いてるの?」
ネオ「給与明細(さらり)」
ザウ「!?」
ネオ「特に、ザウエル様のはトコトン削られています。スラスト様の手で」
ザウ「はぁ!?何か悪いことしたっけ?」
ネオ「管理者責任らしいですよ。ただでさえ、クリスマス公演の来場者プレゼントで
ヤバいのです。諦めて下さい」
ザウ「理不尽だ…」
ネオ「もしもの時は、貸しますから…」
ザウ「ありがとう…」
後日、その給与明細を見たザウエルは愕然とした。過去最低額だったのだ。
その日、事務室に走っていくザウエルを見た者は少なくない。
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