-偽シャウラがシャウラの代わりとして五日間活動とSHADOWSとシャウラの圧縮版過去話によるとんでも話
−後篇−

by 女騎士グレイス

シャイア「それではメインイベントと題して圧縮版過去話をします」
クラフル「何故…圧縮?」
シャイア「はい! それは余りにも壮絶故に一人ずつ話すと夜になるので圧縮かつ要点だけをできるだけまとめて…では五十音順で最初のシャウラからです」

--時は幾百年前。
シャウラは南の果て、とうに海底に沈んだ小島に生まれました。
その島では近親婚を美徳とし、その日の太陽の動きで時間を知るのみで、暦を知ることはなく、事あるごとにある一家とある一家がどちらが優れているか勝負をする…今ではありえない所でした。
彼女の母はそれに疑問を抱き、島に迷い込んでいたルークを助けますがそれらはここでは異端行為でした。
だからシャウラはそこの人々を避けて暮らしていましたが、ある日見つかり、彼女と父は逃れましたが母は…

ポチリーナ「ストップ!近親婚て何でちゅか?」
マーシャ「あたしも聞きたーーい!」
ミーミャ「あたしもーー!」
シャイア「近親婚は兄弟どうしまたは、いとこ、近い親戚どうし等で結婚することです。ですからシグとフィアラはあそこでは合法ですが剣と舞は違法て感じです」

舞「そっ…そんな! 近親婚しかしてはいけないなんておかしすぎです!!」
スィン「舞の意見に賛成ーー! 絶対いかれている」
シャイア「そうですね。しかし今はありませんから。では次はシャドタイラーこと元貴族のメルヴィレット・タイラーです」

--およそ五百年前。
彼は北のとある国の貴族でした。
当時腐敗してたその国に生まれ育った彼ですが、幼い頃あるテロ組織に頭に酸をかけられ一生髪が生えず尚且つ右目を完全失明。皮膚が再生しても跡が残ったため幼少はローブ、成人後は鎧で隠していたとか。
そして子供に恵まれなかった王が死ぬと次期王に名乗り上げ、圧倒的な支持で国王の座に着き、良い国にしましたが、選ばれなかった候補者らは嫉妬をし国に火を放ちます。
タイラーは国民の救護に奔走しますが、最後の民の集団に着く手前で命尽きてしまいました。
享年三十五でした--ティアリース「だからあの時『容姿は秘密』て言っていたのね」
ラン「なるほどそれじゃ見せられないな」
シャイア「まあ候補者達を恨みに恨んだため地獄行きでしたね。
つぎはシャドフラットことフラット・アンドレイです」

--時は宗教改革前…
ある国に生まれた彼は旧教派の僧侶になりましたが、彼もその派に疑問を持ち、改革前の戦争に参加します。
結果は知ってのとおり。
その戦争の時助けてくれた一人の女戦士と恋に落ち子供まで授かります。
が、生まれてくる前にあることを知ってしまいます。女が半分だが人ならぬ種族であることに。
彼はその女と離婚してしまいます。

そして続く魔女狩り時代。疑いを持たれますが、あわやのところで女が現れ、ライトが魔女の疑いありの生きている女に見える幻術をかけた熊の死体を連れてきたことで疑いが晴れます。
彼女の想いに触れ今までの自分の後悔あまり入水自殺してしまいます。
彼女はショックの余り流産してしまい二度と子を産めない体になってしまいます。
女とはシャウラのことで、フラットの享年は僅か二十四年です--

アルト「あのシャウラが子供を産んだ!?…全く以て信じられん…」
セレスティ「……(驚いた感じで頷いている)」
スィン「俺が初めてそいつを見たとき、いや、今さっきまで独身だと思ってた」
オーバー「俺もだ!」
シャイア「ちなみに私は独身です。
では次はシャドホースことホース・ブライアンでーーす」

--だいたい四百年前、彼は貧しい家に生まれました。
生来魔物と心を通わせることができるという異才を持った彼は魔物使いとして…後にドラゴンナイトとして生きます。
彼は、密猟からの保護などで生計を成し、当時の相棒は青竜の雌だったそうです。夫を迎え二つの卵を産みますが、そこに竜の卵狙いの密猟者達が襲ってきます。護るために戦いますが数的不利で敗れ、仕方なく竜、卵、そして密猟者達もろとも爆破消滅させ、絶望の挙げ句彼らの後を追いました…享年は一番若く十九歳です--

一同「短っ!!!!!!」
シャイア「次はルークとライトですが過去が似ているのでまとめて説明します。
まず彼らはエルフです」

--今から千年前程二人はある隠れ里に生まれます。森に閉じこもる彼らに次第に反発します。
よせばよかったかもしれませんが、行動派の彼らは行動にでますが頑固な里の住人達は二人を処刑されます。享年は二百から三百らしい…とか
シャイア「彼らの生涯は謎だらけのため最後にまとめてさらりと」
(バタンッ!!)

シャイア「…まずい!本物の登場だーーーー」
スラスト「シャウラ!?どこ行ってたんだ!!?」
シャウラ「いやーー帰還命令がきて、本来は六日間軟禁だったが三日目に減らして貰った…ってシャイア!?」
シャイア「代わりしてました!どうやらフラリンなザウエル団長が新春の後半の日程全部に出させるなんて」
今まだ万聖日二ヵ月でまだ力が発揮しきれない上動きすぎると危ないと知りながら(強調)…」
シャウラ「…ザウエルさん亡霊の気持ちわからないでしょう?私たち万聖日とクリスマスと正月で神聖な力がそこらじゅうに、ね溢れているから危ないの…さて、今、教えてやる…」
ザウエル「ちょっ…ちょっ…ちょっと待て。確かに聞いているが…うわっ剣を首につけるな偽物は動き封じるのやめろ!」
シャウラ「万聖日じゃないから動けるが滅多に出来ないこと…」
ルーク「フラット…スィントカオーバートカシグ」
フラット「ワラッタ…」
フラットが手をかざすと三人は運ばれる…!
シャウラ「こう…さぁ」
(キュポッ!キュィィーー…キュッキッキッ!(×5))
シャウラ「四角眼鏡にたらこ唇と髭…くくく」
シャイア「頬に渦巻きも…あーー面白い!…ああ!水性なんで安心を!あははははは!」
ザウエル&シグ&スィン「どこがぁぁぁっ!!!」
シャイア&シャウラ「あははははははははは!!!!」
そして夜…フラット「…ドウシタ?」
シャウラ「昼頃シャイアが過去話を話してるのを盗み聞いたがあの頃のフラット・アンドレイはあんた!?」
フラット「……アア…ソウダ」
シャウラ「……!」

普段の無感動な表情とは違う悲しく、複雑な感情を見せる。その目には涙が…崩れ落ちる
シャウラ「傍にいながらきずかなかったなんて…」
そんな彼女を見、近寄るフラット。
フラット「隠シテタ…オレ‥悪イ…ダカラ…ソンナニ‥泣クナ」
シャウラ「………」
フラット「コレカラハ…傍ニ‥イテヤル…」
シャウラ「……(コクッ)」

波乱に始まり波乱に終わる。
知っていること知ったこと、知らないこと。
ルーク達は自分の無力感、絶望感を知るような人生だったから。もし、違う人生だったら?…しかし覆水盆に帰らず…どうせ過去に戻ることはできないから今を大いに楽しむ…。過去ではなく今を…それが今も尚成仏できない彼らとシャウラが出した答えでありモットー。
しかし教えないから知る由も無いが…でも何でも知りすぎるのもよくないから本日はこの辺でお開きとしましょう。

-完-

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