森の歌劇団5

byキノコマン


―呪文―
 
スフォック村からの観客に緊張した子供達のために呪文を唱えてあげることにしました。
ティアリース「ヨイシ・イオモリロ!セモスタ・レモツベャ!キイナク・ワコンコイ・ダンジンニ!ヨルレ・ベタモンマー・ピモリウュ!キイサ・ヤ・イシイオ。
(´∀`)」
子供達も真似して唱えます。
子供達の緊張も和らいだようです。
そして舞台の幕が上がります、会場からは拍手が巻き起こります。
舞台の合間合間にワーと言う歓声と惜しみない拍手、舞台が終わると観客から自然とアンコールが巻き起こるのでした。
アンコールの声に答えて、幕が上がり舞台の上にはこの演劇を支えてくれた歌劇団の数人のメンバーやティア達、そして子供達が横2列に並んで深々と挨拶をして幕は閉じました。
さて舞台も終わり、ティア達は控え室に戻りました。
子供達は休憩してから帰るようです、ティアリースは子供達と握手をしたりしてまた遊びに来るように言いました。
ティアリース「また遊びに来てね。(^ワ^*)」
子供達も別れを惜しんでいます、ティアリースの背後からポチリーナが話し掛けました。
ポチリーナ「そろそろ帰るでちゅよ、速くしないと夕飯に間に合わないでちゅ。
( ̄〜 ̄;)」
何を言っているのでしょう?今は午前中で此処は劇場です。
夕飯に間に合わないなんてあるはずがありません。
ティアリース「子供達も帰り支度してるんだから変なこと言わないでよね。
Σ( ̄□ ̄;)」
よく見るとアミアンもフィアラもサーナも不思議な顔をしています。
アミアン「子供?誰も居ないよ。(・・?)」
ティアリース「ほら目の前に居るじゃない?Σ( ̄□ ̄;)」
フィアラ「子供達は居ないけど子供なら居るよ目の前に。
(´∀`)」
ポチリーナ「キツネでちゅけどね。d(*^∇゜)/」
ティアリース「キツネなわけないでしょ、子供でしょ子供!Σ( ̄□ ̄;)」
サーナ「だから、助けた小ギツネが目の前に居るにゅる。(´∀`)」
よく見るとポチリーナ達は何故か森の中に居るようです。
周りの森は巨大なキノコのようです、まるでキツネを助けたあの日のようです。ふと自分の足元に目を移すと前脚に包帯を巻いた小ギツネがティアリースを潤んだ瞳で見つめています。
そこは、ウチャコ茸の前でした。
レンジャーのお姉さんが声を掛けました。
お姉さん「森の出口まで送るわよ。(*^ワ^)」
ティア達が立ち去るまで小ギツネは見送っていました。
今までのことは何だったのでしょうか?
まさかキツネに化かされたのでしょうか?キツネは満足気に森の奥に戻って行きました。
 
━━━━━━━━━━━━
 
呪文は記号を無視して逆さから読んでみてね。
d(*^∇゜)/

-終わり-

前の作品

次の作品


歌劇団ニュース
プロフィール
インタビュー

コミック
コント
戯曲
王劇設定集
王劇裏設定
地下劇場
壁を見る
投稿!
外に出る