雪だるまパニック5

     by キノコマン

 
 
―巨人―
 
雪だるま達は巨大雪だるまを囲み回りはじめた。
巨大雪だるまが揺れはじめる。
エレストア「霜の巨人、
『フロストジャイアント』
(゜□゜*)」
巨大雪だるまは姿を変え巨大な人型へと姿を変えていく、バイキングヘルム、バックラー、そしてハンドアクス。
顔は白い顎には長い顎髭を貯えている。
身長は約12mはあるだろうか、まさに巨大なバイキングと言ったところだろうか。
フロストジャイアントは城壁を飛び越えオーガのもとに、着地と同時にオーガの喉元に蹴を入れる、蹴の一撃でオーガ一体を吹き飛ばす。
もう一体が棍棒を振り下ろす、フロストジャイアントはバックラーで受け止めハンドアクスで吹き飛ばす。
3体目のオーガがジャンプして棍棒を振り下ろす。
フロストジャイアントはバックラーで受け止めたが衝撃は凄まじく腕が痺れる、フロストジャイアントはそのまま後方に跳ねて間合いを取る。
オーガは再び走って棍棒を振り下ろす、フロストジャイアントはカウンターでハンドアクスを当てオーガを吹き飛ばす。
ダメージを負ったオーガ達は森の奥に逃げていった。
戦闘が終わるとフロストジャイアントは雪煙とともに10mの巨大雪だるまに戻ってしまった。
巨大雪だるまの首には王劇の看板が着いている。
戦いも終わり兵士達にも多くの負傷者が出たようだ。上で見ていた冒険者達も怪我人を運ぶのを手伝う。
その間にも雪は降りオーガ達や兵士達の血を隠していく、何も無かったかのように落ち着きを取り戻していく。
ポチリーナは巨大雪だるまの前で見上げる。
ポチリーナ「確かに倍にはなったでちゅけど、中に入れないでちゅ。( ̄〜 ̄;)」
エレストア「小さな雪だるまも倍に増やしましたから連れて行ってはどうでしょう。(*^ワ^)」
サーナ「エレストアはどうするにゅる?王劇に遊びに来ないにゅるか。(^▽゜*)」
エレストア「それでは今夜、お邪魔させていただきます。
(´∀`)」
城門前が静かになりしばらく、旅人の親子が通りかかる。
旅人「何でこんな所に大きな雪だるまがあるんだろうね。Σ( ̄□ ̄;)」
子供「王立歌劇団で『炎のジョリーナ―進撃の章』
がやるんだって面白そう。
(*^ワ^)」
旅人「この傘を商店街に卸したら見に行こうかね。
金羊亭でなんか食べてくか?(^_^*)」
子供「今夜は泊りだね。
(*^▽^)」
旅人の親子は売り物を持ってウルに入って行った。
どうやら巨大雪だるまは役に立っているようですよ。



−続く−

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