長編コント「王劇殺人事件」 第三話:疑惑
血の海に横たわるシグを後にし、スラストは駆け出した。
ザ「…って、だから待てぇい!」
スラストの足を掴みつつ、ザウ吠える。
ザ「ガ-ドに連絡するのはまずいって、言ってるでしょ-が!」
スラ「だから何で!?」
ザ「よく考えてみろ。ウチみたいな所で殺人事件があったなんて世間に知られたら、たちまち人気は急降下。下手したら、全員揃って路頭に迷う、何て事になるかもしれないだろ?」
一同「おお、なるほどぉ。団長、頭良い-」
ザ「と言う訳でこの事件、我々だけで内密に、しかも早急に解決する必要があ-る! だからセラちゃん、君の式神を使って、ここのセキュリティシステムがきちんと動いているか、後何処かに侵入した跡が無いか、見てもらえるかい?」
セラ「……(こくり)」
ターマラ「それなら私の悪魔も…」
ザ「…さて、それじゃ…」 と言いながら、シグに目を向ける。と、何かに気がつく。
ザ「これは…瓶の破片?これで後頭部を…。しかし、この出血は…? あれは、まさか――」
そこに、セラの式神とターマラの悪魔が戻って来た。
タ「…そう……分かったわ……。団長……」
ザ「ん? 何だい?」
タ「……ぼそぼそ……」
ザ「…そうか……。ちょっと皆聞いてくれ。今見て来て貰ったんだが、ぶっちゃけ何処にも異常は無かったそうだ」
スラ「ま…まさかそれじゃ…」
ザ「ああ…あまり考えたくないが…」 団員を見渡しながら…言い放つ。
ザ「犯人は――……この中にいる!!」
<次回に続く>
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