長編コント「王劇殺人事件」 第四話:真相

――数分後――

ザ「…で?何故こうなったんだ?」

シ「ああ……」

サ-ナが放ったメガマイトによって、すっかり我を取り戻した団員一同。やっと話を元に戻した。

シ「実は、スラストに先月の給料半額にされたから、その腹いせに財布の中身をスッてやろうと思って…」

ザ「ここに侵入した、と言う訳か」

シ「ああ。そしたら、すごいデカイ地震があったじゃないか」

ニコ「うん。あれ、すっごく恐かったでしゅ」

シ「それで、不意に何かに足を取られて…」

ザ「今に至る、という訳か。ちなみにお前が足を取られたのは、コレだ」

言いながら、手に持っていた瓶を見せる。

ザ「しかし、瓶に思い切り頭をぶつけただけで、こんなに出血するか?」

憐「ちょっと良いか? 団長?」

憐が言いながら、床に滴る血を指で取り、舐める。

憐「こっ…、これは、わらわ秘蔵の神無の血ぢゃ!」

一同「何いぃっっ!!」

憐「非常用に空き瓶に保存していたのじゃが……どこかに置き忘れてしもうてのう」

ラ「じゃあ、この殺人事件…もとい、騒動の真犯人は…」

憐「うむ、わらわと言う事になるのう。皆、済まなかった」

シ「…じゃ、じゃあ、この騒動は解決した、と言う事で…。それじゃ、俺はこれで…」

言いながら立ち去ろうとするが…

スラ「ちょっと待った」スラストに肩を掴まれ、止められる。

シ「ま、まだ何か?」

スラ「先刻、あたしの財布の中身をスろうとした、と言ってたが…いい度胸をしてるじゃないか」

シ「い、いや、スろうとしたけど、結果は未遂だし…」

ラ「未遂でも、ココに侵入するなんて、最低よ!」

女性陣、シグに詰め寄る。

シ「あ、あの、皆落ち着いて…」

女性陣「問答無用!」

…その後、ニコの回復を交えつつ、繭化するまでリンチは続いたそうな…。 終わり

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