『ライバル出現!』

ツルギが中庭で日課の稽古をしていると…

ガイデル「ふむ、若いのに見事な太刀筋でござる」

ツルギ「えっ!? ガイデルさん!? (いつの間に背後を? 出来る!)何かご用ですか?」

ガイ「いや、この劇団にも拙者と同じ居合いの使い手が居ると聞き申して、一つ手合せをしたいと思ったのでござるよ」

ツル「いいですよ。それでは、鍛練場の方に行きましょう」

所変わって、劇場の地下にある鍛練場。木刀を持って対峙する2人。

ティアリース「何、何?何が始まるの?」

ラン「ツルギとガイデルさんが仕合いするそうよ」

クラフト「2人共かなりの使い手、楽しみですな」

シグ「なぁ、どっちが勝つか賭けないか?」

スラスト「またかい?懲りないねぇ、あんたも」

シグ「ほっとけ。で、ど-する?」

スラ「そ-だねぇ、ガイデルに賭けるよ」

シグ「じゃあ、俺がツルギだな」

ニコ「ツルギ兄ちゃん頑張れ-!」

ケイ「そろそろ…ね」

ザウエル「双方構えて」
2人は同様に木刀を腰溜めに構える
ザウ「始めっ!」

ツル「ハァッ!」

ガイ「キェ--!」

号令が掛かると気合いを込めながら一瞬の内に距離を詰め、木刀が数回打ち合わされる。
そして一際甲高い音がすると、2人の動きが止まる。

ツル「くっ…」
ツルギが膝を着く

ザウ「それまでっ」

ラン「えっ?!嘘、ツルギが負けた?」

ケイ「上には上が居るものね」

神無「凄かったですね、憐様」

憐「う-む、見事だったのう」

ガイ「素晴らしい技でござった。」

ツル「いえ、まだ精進が足りません。更に鍛練しませんと…」

ガイ「また手合せをしたいでござるな」

ツル「こちらこそ」
堅く握手を交す2人。一方で…

スラ「私の勝ちだね♪」

シグ「だぁ--っ!」

フィアラ「お兄ちゃんまた賭事? もう止めた方がいいよ」

シグ「い-んだよ男のロマンなんだから。ほっといてくれ」

フィ「あ、そ-ゆう態度とるんだ、ふ-ん。来月のお小遣い減らすからね」

シグ「いっ!ちょ、ちょと待ってくれ--!」

フィ「知らないっ!」

哀れシグは再び貧困生活を送りましたとさ(自業自得?)

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