『新春喧騒劇(後編)』

シヴィル「わ!この栗キントン美味しいのら」
シグ「あぁ、このニシンの昆
布巻も絶品だぞ」
舞「ありがとうございます」
アリル「むぅ!シグ様、私のも食べて下さい!」
シグ「分かった、分かったから。そう急かすな」
と言って料理を口にした途端、吹き出すシグ
シグ「塩辛っ!水くれ-」
フィアラ「はい、お兄ちゃん」
シグ「ごくっごくっ」
アリル「シグ様、ひどいっ!そんなはず…って、また塩加減間違えた!てへっ」
シグ「またかい…」

タ-マラ「…お雑煮…美味しい…です」
ルファ「本当にね」
オ-バ-「この餅ってのは、よく伸びるな-」
剣「喉に詰まらせるなよ」
オ-「んぐっ!」
剣「言ってる傍から…」
ガイデル「背中を叩くと善いでござる」
ラン「任せて。ハァッ『烈光掌』!」
オ-「ゲホッ!殺す気かっ!?」
ラン「助けてやったんだ。餅取れたろ?」
オ-「くっ…、だからって技使う事ないだろう!この格闘バカ(ボソッ)」
ラン「ほ-、そ-ゆ-事言うのはこの口?」
オ-バ-の口を引っ張るラン
オ-「ほへんひふいへ、あいはおうはいはう(ゴメン許して、アリガトウゴザイ
マス)」
ラン「宜しい」
オ-「イテテ。たくっ」
ラン「ん?」
オ-「ナンデモアリマセンデス」
マ-シャ「バカにゃ-ね。一言多いにゃよ」
ユノ「ふふふっ」

神無「皆様、おとそをお持ちしました」
スィン「待ってました!」
ゼロ「何か足りないと思っていたんだ」
神無「では、ザウエル様どうぞ」
ザウエル「おとっとっ」
舞「ささ、シリウスさんもどうぞ」
シリウス「舞さんにもご返杯」
剣「やめぃ!クリスマスの時の事を忘れたのか?」
シリ「そ-だったな(チッ)」
剣「まったく…」
ポチリ-ナ「おとそって何でちゅ?」
憐「薬を浸した酒の事ぢゃ。これを元旦に飲むとその年の邪気を払い、長寿の効があると謂われておるのぢゃ」
ポチ「ふ-ん(よく解っていない)」

舞「焼き餅は如何ですか?」
餅を運ぶ途中で何かに躓き、転びそうになる舞
剣「危ない!」
助けようとした時、2人の唇がぶつかってしまう
剣「……」
舞「……」
顔を真っ赤にする剣と舞
ザウ「お-!い-ぞ-」
シリ「ヒュ-ヒュ-」
囃たてる2人
ルリ「もしかして、2人とも酔ってらっしゃる?」
シリ「ん-?酔ってないぞ」
ザウ「いや-、新年早々良いものが見れたな」
シリ「からかうネタにも、当分困らないな」
ザウ&シリ「ありがたや、ありがたや」
剣「…(ブチッ)…」
殺気を放つ剣に気付き、皆は退避するが、囃たてるザウエル達はその様子に気付かない
『雷光』を抜きシリウス達に迫り刀を振る剣

シリ「ハッハッハッ、どうした、照れてるのか?」
攻撃はバリアで防げる為余裕のシリウスだがギシギシと軋む様な音を聞き、顔色を変える
シリ「(何つ-攻撃だ。バリアが軋んでやがる)舞さんが転んだのは、ザウエルの足に引っ掛かったからですよ、剣さん」
ザウ「こっちに振るな-!」
斬魔槍を出して防ぐザウエル
ザウ「ワザとぢゃないんだ、落ち着け。誰か助けてくれ-!」
憐「仕方の無い奴らぢゃのぅ」
シグ「先生、お願いします」
ガイ「ど-れ(笑)」
立ち上がり剣達の方へ向う
ガイ「剣殿、そこ迄でござる」
(SE=スパ-ン)竹光で叩く
剣「キュ-」
気絶させた剣にすかさず活を入れる
剣「う-ん、俺はいったい?」
ガイ「正気に戻ったでござるか?剣殿」
剣「舞が躓いたのを助けようとして…」
キレる前の事を思い出し再び赤くなる
憐「結局、最後までどたばたぢゃったな」
神無「はい、憐様」

ザウエル「新年明けましておめでとうございます。旧年中皆々様には格別のご贔屓あ
りがとうございました。本年も団員一同精進してまいりますのどうぞ」
一同「宜しくお願い申し上げます」

前の出し物
次の出し物

歌劇団ニュース
プロフィール
インタビュー

コミック
コント
戯曲
王劇設定集
王劇裏設定
地下劇場
壁を見る
投稿!
外に出る