「ミーミャとマーシャのはじめてのおつかい(+ルファもこっそりいっしょ)第3話」
アルトとセラの道案内に従い、東へと進むミーミャとマーシャ。それを追うようにしてついていくルファ。彼女たち(+彼)のおつかいの旅はまだまだ続くのであった…
ミーミャ「アルトとセラのおかげでどうにか先に進めそうにゃね♪」
マーシャ「あそこで道案内されてなかったら、マーシャたちは完全に迷ってたかもしれないにゅ」
ミー「そうにゃね-。二人には後で感謝しなくちゃいけないにゃ。でも今はサーナから頼まれたおつかいをさっさと済ませるにゃ♪」
マー「にゅ♪」
パ-トチェンジ:ミーミャ&マーシャ→ルファ
ルファ「アルトさんとセラに行き先を教えてもらったし、ミーミャたちも道に迷わずに済んでホンっトによかったよ。…あれ? でも確か…」
そう言って、ルファはしばし考え込んですぐさまハッと顔を上げる
ルフ「思い出した! 確かこのまま東に行ったら、ウルの地下道を通っていくんだった!! あそこには近頃モンスターがうろついてるって噂だし、団長からもあそこには絶対に近づくなって言われてるんだよなぁ…」
ルファがあれこれ悩んでいるうちにも、ミーミャとマーシャはウルの地下道の入口まで来てしまっていた…
ルフ「うわわわ、まずい! 早くミーミャたちを何とかして止めないと!!」
ルファがミーミャたちを止めに入ろうとしたその時! 地下道の奥から誰かの足音が聞こえてきた。ルファは近くの草むらに隠れて、遠くから様子をうかがう
ルフ「…いったい誰が地下道なんかに?」
パ-トチェンジ:ルファ→ミーミャ&マーシャ
―ウルの街・地下道入口―
ミー「にゃあ……東に行くには、このまぁ-っくらな道を通っていかなくちゃいけないのにゃね…」
マー「でもここ以外に東に行けるところはなさそうだにゅ」
ミー「ミーミャ、真っ暗な場所は嫌いなのにゃよ-…。あきらめて他の道を探すにゃ!」
マー「マーシャだって暗いのは嫌いだにゅ。でもサーナにおつかいを頼まれた以上、わがままなんか言ってられないにゅよ、ミーミャ?」
ミー「え-? でも-…」
この後もしばらく駄々をこねるミーミャ。すると地下道の奥から…
ラン「あれ? こんなとこで何してんの、あんた達?」
マー「あ、ラン…ちょうどいいところに来てくれたにゅ」
シヴィル「シヴィルもいっしょだおぅ♪」
ラン「…っていうか、隣でミーミャが泣いてるけど…何かあったの?」
マー「にゅ……実は…」
マーシャはランとシヴィルに、これまでのいきさつを詳しく説明した…。
ラン「…ふ-ん、つまりはサーナにおつかいを頼まれて、ミーミャと一緒に東街まで行く予定だったってわけね…」
ミー「ぐしゅ……そうなのにゃ…。」
マー「んもう…ミーミャもいつまでも泣いてないで、ハンカチで涙を拭くにゅ」
ミー「…ぐしゅぐしゅ…ありがとにゃ。」
ラン「でも東街に行くには地下道を通ってかなくちゃなんないし、第一あそこにはモンスターがうろついてるわ。それにあんたたちだけで行ったとしても、逆に殺されるのがオチよ?」
マー「なっ…そんな言い方ってないにゅ!!」
マーシャは今にもランに喰ってかかろうとしたが、寸でのところでそれをミーミャが止める
マー「な、何するにゅミーミャ!…離すにゅ!!」
ミー「マーシャ、落ち着くにゃ!何もランに頼まなくても、他の人に頼めばいいのにゃよ!!」
ミーミャたちのことなど全く気にもせず、ランはその場を立ち去ろうとする
ラン「ミーミャの言う通りよ。わかったらさっさと引き返すことね。さ、行きましょシヴィル」
しかし、シヴィルはその場から一歩も動こうとしない。
シヴ「……ラン、ちょっと待つおぅ」
ラン「何よ、あんたもあたしに文句を言いたいわけ?」シヴ「そうじゃないおぅ!ただ…その…」
ラン「…その?」
シヴ「その……シヴィルは…、ミーミャたちが困ってるのを決して見放したくはないんだおぅ」
ラン「……シヴィル…」
シヴ「それに…ミーミャたちの話を聞いてたら何だか楽しくなってきたんだおぅ。…そうだっ!」
シヴィルは何か思いついたように、ポンと手を叩く
シヴ「ラン、シヴィルもミーミャたちのお手伝いをするおぅ!」
ラン「え!? ち、ちょっとシヴィル…あたしたちはこれから稽古があるのよ!?こんなチビ猫につきあってる暇なんかこれっぽっちも…」
シヴ「ランが行かないなら、シヴィルだけでもついて行くおぅ。その代わり、さっきまでの勝負はなかったことにするんだおぅ♪」ラン「む-…」
ランはシヴィルの言葉に動揺されたのか、はぁっとため息をつき…
ラン「…わかったわよ。そんなに行きたいんだったら、あたしもついてったげる♪」
シヴ「ほんとかぁ? わ-い、ありがとだおぅ♪」
ラン「勘違いしないでよ? あたしはただシヴィルともう一度決着をつけたいだけなんだから」
シヴ「んもぅ……ランも素直じゃないんだおぅ」
ミー「でも、お稽古の方はどうするんだにゃ?」
ラン「心配しなくても大丈夫よ。あの団長はちょっとサボったくらいじゃ別に何も言わないし、それにシヴィルをほっぽってあたしだけ帰るわけにもいかないでしょ?」
ミー「…まぁ、それもそうにゃね」
ラン「その代わり、おつかいが終わったらあたしたちにた-っぷり何かおごってよね? こうやってあんたたちのためにつきあってあげるんだから、それ相応の代償くらいは当然あってもいいはずよ」
ミー「あぅ……わ、わかったにゃ」
シヴ「じゃあ決まりだおぅ! ミーミャ、マーシャ、改めてよろしくなんだおぅ♪」
マー「こちらこそよろしくだにゅ♪」
…こうしてミーミャとマーシャに加え、新たにランとシヴィルが一緒に同行することになったのだった…。
パ-トチェンジ:ミーミャ&マーシャ→ルファ
ルフ「なぁ-んだ、誰かと思ったらランさんとシヴィルじゃないか。何か会話の様子からして一緒に行きそうな感じなんだけど…まぁいいや、とにかく後を追おうっと。」
様々な展開が繰り広げられる中、舞台はウルの地下道へと移動する。この続きは……次回までしばし待つべし!!
to be continued……
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