『旅は道連れ世は情け』
最終話「帰還」
(by 戦士 ヒュ-クスさん)
ティアリース「ただいま-っ」
アミアン「やっと、帰ってこれたぁ」
神無「皆様、お帰りなさいませ」
憐「皆、ご苦労ぢゃったな。で、成果の方はどうぢゃ?」
アリル「それはもう、バッチリ!大盛況でしたよ」
ルセル「アリル、皆さんに迷惑掛けなかった?」
アリル「姉さんったら、帰ってきて第一声がそれぇ?相変わらずなんだからぁ…」
シヴィル「ざう-、ただいまだおぅ」
ザウエル「だから、団長と呼びなさい…やはり、ついて行っていましたか。心配してたんですよ?」
シヴィル「てへへ…ごめんだお」
スラスト「お疲れさん」
クラフル「有意義だったが、中々大変でしたぞ」
シグ「何かあったか?」
ルリ「スィンは相変わらずですし、山賊に襲われたりで苦労しましたわ」
ラン「山賊!?怪我はなかったの?」
ユノ「御覧の通り、皆、無事よ」
スラスト「それにしても、行きの道から山賊に襲われるとは、災難だったねぇ」
剣「いや、襲われたのは帰り」
シグ「は?何だそりゃ?行きは出なくて、帰りに出るなんて変な話だな」
舞「行きは別の道を通りましたから」
ニコ「わざわざ?」
スィン「団長に貰った地図の通りにしたらな」
憐「どうゆう事ぢゃ、団長?」
ザウ「あ-、その事ですか?最近、あの街道で頻繁に出没していて、山賊退治を募集していましてね。ついでに少々稼がせて貰おうかと」
クラフル「何故、我々には話して貰えなかったかの?」
ポチリーナ「襲われた時は、驚いたでちゅ」
ザウ「其の方が面白いじゃないですか?」
憐「こ奴は…チビ達が怪我でもしたらどうするつもりぢゃ!」
ザウ「その事は心配ありませんでしたよ。一応、戦闘力が高いのを人選しましたし。実際に怪我しませんでしたでしょう?」
剣「まぁ、確かに…数が多いだけで、大した事はなかったな」
ザウ「山賊なんて、そんなものですよ。それに、報奨金も貰えるし…これで、王劇の財政難も多少は、緩和されるんじゃないですか?」
スラスト「う゛……いくら貰えた?」
剣「全員生け捕りって事で、色を付けて貰って…」
舞「10万ダルトですね」
スラスト「じゅ…!そんなに!?これで、赤字も少しは…」
オーバー「うぅっ…姐さん、余程苦労してるっスね」
スラスト「放っときな!あんたらの所為なんだよ!!」
ターマラ「…藪蛇…」
シグ「まぁ、何時迄も話していないで、風呂に入って旅の垢落として、休んだらどうだ?」
スィン「(キラ-ン)」
ティア「あ、そ-だ…シヴィル、『睡眠香』だっけ?あれ、頂戴」
シヴィル「いいけど…何するんだお?」
ティア「そこの、覗きを考えている人に使うの」
スィン「(ドキィッ)そ、そんな事考えてないぞ」
クラフル「ふぅ…困った奴だのぅ」
アリル「錬金アイテムと言えば…惚れ薬なんてないの?」
シヴィル「え…と。創れない事は無いけど?誰に使うだお?」
アリル「それは勿論…シグ様よ!」
シグ「な…」
タイロン「ちょっとアリル!抜け駆けは、させないわよ!」
ルセル「貴女達…はぁ(端息)」
シヴィル「愛は自らの力で勝ち取る物だお。まやかしの力に頼っちゃ駄目だお」
アミアン「シヴィルが難しい事、言ってる…」
剣「と言うより、子供に諭されてどうする?」
シグ「おめぇら、ろくでも無い事考えてんじゃねぇっ!とにかく、この場は解散だ!」
シグは、その場を去ろうとするが…何かに躓き、転けそうになった
シグ「うわっ…!」(むにっ)
慌てて伸ばした手が、神無の胸に触れる
神無「……」
フィアラ「お兄ちゃん!」
シグ「ゃ、待て!故意にやった訳じゃ…」
ルリ「言い訳なんて…見苦しいですわ」
ポチ「最低でちゅ」
シグ「だからっ」
神無「構いませんよ。本当に、故意ではなさそうですし」
シグ「ありがとうございます(滝涙)」
タイロン「もぅ…シグぅったら。私に言ってくれれば良いのに」
オーバー「(どこ触るんだ?)」
スィン「(なるほど。その手もありか…よし!)おっとっと…」
スィンは躓いたふりをして、舞に触れようとした
(SE=スチャ)触れる寸前『雷光』の刄が遮る
剣「スィン…良い度胸だ。死にたいのか?」
スィン「(冷汗)い、嫌だなぁ…軽い冗談ですよ。あははは…」
舞「…剣兄様」静かだが、迫力ある声で呟く
剣「お、おぅ…どうした、舞?」
舞「少々、スィンさんに御灸を据えても宜しいでしょうか?」
剣「ん…まぁ、程々にな」
スィン「げ…か、勘弁してくれぇ!」
剣「諦めろ。ああなった舞は止められん…南無三」
フィアラ「舞さん、ついでにお兄ちゃんもお願いします」
シグ「俺のは、事故だって…」
フィアラ「お兄ちゃん、問答無用よ」
シグ「許してくれ-(嘆)」
スラスト「舞、私達も手伝うよ」舞「はい、お願いします」
スラスト・舞他数名と共に、奥の部屋に引きずり込まれるシグ&スィン
シグ&スィン「嫌だあぁぁぁ…」
その後、部屋の中であった出来事について、語る者は居なかった。ただ…
シグ「じ、地獄を見た…」
の、一言のみであった(翌日、スィンはケロッとしていたが)
無事に王劇へと帰還した一行。だが、彼等に休む暇など無かった…。進め、我等が王立歌劇団!ウルの街に勇気と喜びと笑いを与える為に!!
剣「スィンの奴め…」
アリル「シグ様、可哀想。私なら何時でもOKなのに」
舞「私も、剣兄様になら…い、いえ!何でもありません…」
剣「…あのなぁ…」
(閉幕)
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