【今日のお料理】

チャララッチャ チャチャチャン♪
チャララッチャチャチャチャン♪
チャララッチャチャチャ チャチャチャチャチャン

「ご機嫌よーですにゃー。ヤロウ共がまだご飯集めから帰ってこにゃいので、ダーク・ここなさんは暇ですにゃ。ま、力仕事は男の仕事。あたし達はお留守番。サツリクだけにゃら、ついてくけどにゃ。」
大きな鍋に、油が張ってある。たたない程度に、弱火にかけてある。
「エンジェル共も、お昼寝ですにゃ。あーもー、ぱんつ丸見え。あほの娘ですにゃん」
「えっ、うそうそ!」
「わあ、誰の事!?」
「冗談にゃ。いい子にして寝てるにゃん☆」
「一番最後に入った貴女が一番生意気ね・・」
「その性格、直した方がいいですよ?」
「性格じゃにゃい、個性にゃ。きゃらくたーともゆうにゃ。まあ気にすんにゃ、その内にゃれる」
「この娘は、本当に・・」
しかし腹を立てた様子もなく、思い思いに寛ぐエンジェル達。少し離れたところには、マベルが居る。居眠りをしているようだ。
「さて。あたしどーするかにゃ。全然眠くにゃいし、マベルでもいじめて遊ぼうかにゃ?」
しかしマベルは、自分の名を聞いた瞬間、ぱっと眼を覚まし、高い所へ飛んでいった。

「むー!最近敏感だにゃ。ナマイキにゃ!まーいい、ヤロウのひみつ道具の、ジャンピング・メイドでも遊ぶにゃ・・」
十数分後。
「ういーっす。戻ったぜ」
「おう!おまえらご苦労だにゃ。今日のご飯はにゃにかにゃ?」
「海老。金と紅のやつ。」
「これさそりにゃ、ばかもん。でもあたしも、こいつらはバンザイえびって呼んでるにゃ」
「何じゃそれは?」
「うん、こいつらお湯に放り込むと、ばんざーいってやって、くたばるにゃ。とても、面白いにゃん♪」
「あー、はいはい確かに」
「泡吹いたり跳ねたりしにゃいし、ジツニ漢らしいえびにゃ。ばんざーい!ぶくぶく。にゃははは」
「お前な・・調理に罪悪感覚えるよな表現やめろよ。それに悪いけど、今日は茹でねえよ?」
「えー、にゃんでー。アレが楽しみにゃのにー」
「いやな。お前、てんぷらって知ってっか?」
「きーた事もにゃい」
「んー、ま、パン粉付けねえフライだな。こいつらの殻って、茹でるとぐにってすんだろ?でもよ、揚げるとカリッとして、そのまま喰えんだよ。今日はそいつに挑戦しようと思ってさ」
「ほー!それは是非、挑戦するにゃ!」
「おう、だから出る前に油かけといたんだよ。火の番ご苦労さん」
「(げっ、完璧忘れてたにゃん)お、おう!そん位、任しとくにゃ。つまり今日は、お湯攻めじゃにゃくて油攻めだにゃ?」
「そうゆうこった、ヒヒヒヒヒヒ」
「イヒヒヒヒヒヒヒ」

チャララッチャンチャン♪
チャララッチャンチャンチャン チャン、チャン、 チャンチャララララッチャン、ジャーン♪
―本日のお献立―
バンザイ海老のてんぷら。
―用意するもの―
パビルサグ(見当たらなければ巨大蠍でもよい)沢山小麦粉、卵。
―拵え方―
大きな鍋に油を張り、中火にかけておく。冷たい水に卵を入れ、よく混ぜ(白身は除かなくてよい)水と同量の粉を加え、さっくりと混ぜる。材料の尾の先端の毒嚢を除き、まんべんなく粉を振り、先の溶き粉に放り込み、次いで油に放り込み、カラリと揚がったら、てんつゆを付けるなり味塩を振るなりして、食す。

★終わり★

(註:両方巨大なので、巨大な鍋が必要です。良い子は真似しないようにしましょう)

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