【今日のお料理】1/29更新
秘密のぷりんの巻★
ﾁｬﾗﾗｯﾁｬﾁｬﾁｬﾁｬﾝ♪
ﾁｬﾗﾗｯﾁｬﾁｬﾁｬﾁｬﾝ♪
ﾁｬﾗﾗｯﾁｬﾁｬﾁｬﾁｬﾁｬﾁｬﾁｬﾁｬﾝ♪
｢うりゃっ!!｣
ばきっ｡でろりん｡分厚い殻が割れ､中身が流れ出る｡
｢でっかい卵だにゃあ♪だけど殻の色けばいにゃ‥毒じゃにゃいでしょ―ね｣
赤､白､橙の､まだら模様｡
｢んじゃまずは､白身と黄身を分けにゃいと☆｣
｢うい―す｡ひぃ､重てぇ｣
｢おうお帰り♪それぜんぶみるく?｣
｢おぅ､卵でっけえからそれなりに要ると思ってよ｣
｢にゃんの卵?これ｡見た事にゃいけど｣
｢火の鳥だよ★国に布礼が出ててな｡王様が欲しがってるから探してくれとよ｣
｢あたし割っちゃったよ｣
｢いんだよ今から料理すんだからよ♪｣
｢王さまは?｣
｢知るか★火の鳥つっても世界に一羽だけって訳でもねぇだろうし､その内､誰かが見つけんだろ｣
｢あたし知―らにゃい♪｣
｢気にすんな､大体こんな高級蛋白ばっか喰ってると却って体壊すっつぅの､1ヵ月ばっか､菜っ葉喰ってみた方が絶対健康にいい｣
｢そいやそ―かにゃ―☆あたしだったら耐えらんにゃいけど‥そんでこれにゃんに使うの?こんにゃ大っきにゃ卵､ふらいぱんに入んにゃいよ｣
｢ｵﾑﾚツじゃねぇよプﾘﾝにすんだよ★｣
｢にゃにそれ｣
｢卵と牛乳を混ぜて甘くして弱火でゆっくり焼いた菓子の事｡たまにゃデザｰﾄってのもい―だろ｣
｢ほ―｡うわ､焦げてる焦げてる!にゃにしてんの!｣
｢慌てんな､ｶﾗﾒﾙだよ｡ほろ苦さを追加すんだよ｣
｢にゃる程♪あたしはにゃにすればいい?｣
｢黄身と砂糖を混ぜて､弱火で練ってくんねぇかな｡牛乳ちょっとずつ混ぜて｣
｢はいにゃ☆｣
バﾆﾗ棒のいい香り｡
｢ほい､漉した｡あとは湯煎でじっくり焼くだけ｣
｢どの位待つのかにゃ｣
｢20分足らず‥って所だけど､とろ火で30分ちょっと焼いた方が､もっと旨ぇな｣
｢んじゃ待とうよその位♪もっと美味しくにゃる迄｣
｢そだな★｣
釜戸の扉を少し開け､温度の調節｡
｢こ―して待ってんのも退屈だにゃ‥そうだ､おまえ､お歌ど―にゃった?｣
｢歌ぁ?あぁそうだ出来てる｡3回位書きなおして､やっと完成した｣
｢あ―聞きたい♪どんにゃ感じ?｣
｢そだな‥元気が出てくるっつうか勇気が湧いてくるっつうか｣
｢わぉ☆歌ってみて｣
｢おぉし行くぜ★｣
｢出来が良かったらあたしも歌ったげる｣
｢そんじゃ‥｣
目をそらさずに見てごらん♪
そうさ君は知らなかったすぐそこに有る本当の事を君はずっと目を背けてた
すぐ傍で待ってる本当の答えから‥
彷徨い続けた日々､誰も教えてくれない
だけどもう大丈夫だよ
さあ､見てごらん､目を逸らさずに
何にも信じられない位
ﾊﾏってしまった時は
怒りの電話を掛ける前に
僕らの事を思い出して
みんな君の味方だよ
耳を澄ましてごらん
これが､本当の言葉｡
『パﾁﾝｺは､打ち込むほどに負けるもの｡
理解の上で､楽しみましょう☆』
｢こらこらこら―っ!!ちょっと､すと―っぷ!｣
｢何だよ､この先が､又いいのに｣
｢全然お料理に関係にゃいじゃにゃい!!｣
｢料理ぃ?あぁそうだ､まぁいいじゃん別に★｣
♪信じていたんだね
間違った言葉､虚しい数字｡君は何処にも無いものを
探し続けていたのさ‥
騙され続けた日々､誰も助けてくれない
それももう終わりにしようさあ､見てごらん､恐がらないで
帰りの切符が買えない位
負けてしまった時は
そのﾎｰﾙに､火を点ける前に僕らの事を思い出して
すぐに行くよ君の所へ
その手に取って御覧
これが､本当の数字｡
『ボｰダｰﾗｲﾝ算出法(等価交換の場合)確率分母×ｽﾀｰﾄ賞球数＋大当り出玉×4÷1000で
ぱしっぽかっぽかすか‥
｢ばかじゃにゃいか､おまえ‥｣
｢あぁ､少しな‥★｣
プﾘﾝが焼けました☆
ﾁｬﾝ､ﾁｬﾝ､ﾁｬﾝﾁｬﾗﾗﾗﾗｯ､ﾁｬﾝ♪
ジｬ―ﾝ♪
拵え方★
一般のｶｽﾀｰドプﾘﾝと同じ｡
但し見つかったらやばいので､殻は細かく砕いて近所の鶏にでもあげる事｡
★おわり★
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