★祝!地下劇場設立!感謝感激特別編★
―にゃあ
―何だ?
―王劇地下牢ってにゃに?
―はあ?さあ・・とちった女優の折檻所じゃねえの?
―おまえの頭にゃそんにゃ事しかにゃいのかっ!
―でなきゃ、待ち受け用の、むふふ画像の撮影所とかよ
―ばか!いい加減するにゃっ!
一応国立にゃ、そんにゃ事する訳にゃいだろ!
―解んねえぜ?小説もゲームも、暗い奴とかつまらん奴には、むふふ映像くっつけて、無理矢理売るって慣習が、昔からあんだよ。で、結構売れんだわ、むかつく事に
―おまえ、そうゆうもの買うか?
―冗談だろ?
―にゃら、怒る事にゃいにゃん
―そうじゃねえんだよ、俺が言いてえのは、それ売って貯まった金で、まあ今更言いたくもねえけど、M,Mを二つも潰した某社ピーーーーザーーーーーー
・・深い青。濃い青、そして淡い青。最高の青空が広がっている。
街から少し離れた、小高い丘。そのすぐ下に、あまり大きくはないがこんもりと茂った森がある。
様々な木々が、密生している。森の中には広場があり、質素だが大人数名が寝泊りできる程の、小屋が建てられている。すぐ脇には、洞窟のような洞穴。これも、誰かが手を加え、天然のものを拡げたものの様だ。実はここには少し前まで、今や名を知る者も少ない、土着の偶像神の祭司場と、ほこらがあった。
ある日、一人の男が、屈強の職人数名を引き連れ、この場所にやってきた。そしてほこらや祭壇を壊し、強引に小屋を建て、ついでに洞窟を拡げ、更に大きめの釜戸を二つ、洞窟内に水浴び場を作り、去っていった。
ちなみにほこらがあった場所は、トイレになっている。
・・木漏れ日が射し、風は木々の葉を揺らし、近くを流れる沢の音が・・
「おーーひーーさーーまーーがーーあーーにゃあーー☆んふふ、やっぱこうしてお昼寝してる時が一番、幸
せだにゃーー。ふいーー。今日は狩りもお料理もおやすみーー♪ごろごろしてたら肥るけど、ま、たまにはいーーよにゃ☆」
ダークココナが、小屋の張り出しに寝そべっている。そこへ青い服のエンジェルが・・・
「にゃあ!こらーー!おまえあたしの耳を裏返すにゃって、にゃんかい、あれ?あお子か」
「ごめんなさいーー寝顔可愛いからーー。でも私、青子じゃないですーー」
「めんどくさい。あおでいいにゃ」
「駄目ですーー。私はニノン」
「ああ、起きましたか?」
「皆さんーー。ココナさんが、名前覚えてくれませんーー」
「良い機会ですね、練習しましょう」
「では!貴女から見て、右から順に?」
「あーーもう。あおこ、きいこ、あかこ、おれこ」
「違いますーー!(×4)」
「あのにゃ。おまえら、自分ら同士でにゃまえ付け合って遊ぶのは勝手だけど、あたしまで巻き込むにゃ」
「ふふっ。そう仰らず。貴女も、いつまでもその名を名乗るおつもりでもないでしょう?」
「まあにゃ・・こにゃいだあいつに、のーーてんここなの黒バージョンみたいにゃにゃまえはいやにゃーー、って言ったら、」
「付けてくださったのですか!?」
「みんにゃで乗り出すにゃ・・シルヴィア・バーニングソウル、通称シー、にゃんて言ったからけつ蹴りかました」
「あいたた・・」
「相変らず、ネーミングセンス・ゼロですね」
「私付けてあげます!シャイナってどうです!?」
「それ光にゃ」
「ええとーー、エリスちゃん」
「イメージ違うにゃ」
「ノワールからとってノエル?」
「もういいにゃーー。にゃんか恥ずかしくにゃってきたにゃーー」
「じゃあノエルさんーー、これからパイを作るんですーー。手伝って下さいーー♪」
「決めるにゃっ!」
洞窟で寝ているようだが、鱗の色が、赤・青・緑・金黒のドラゴン。服の色の基調が、青・赤・黄・橙のエンジェル。
小屋の梁で寝ているようだが、マベル。
そしてダークココナ。総勢十一名。
これがこの、奇妙な家族の全容である。いや、実はもう一人、名も無き割には評判の悪い冒険者が一名居るのだが、今回彼の事は脇に置いておこう・・・
―にゃあ。そんじゃ聞くけど、影ってにゃに?
―光が足りねえって事だろ
―ふうむ。じゃあ、闇は?
―だらしねえから、光を失ったって事だろ
―にゃるほど。じゃあ、黒は?
―真っ黒に書き込まれたむかつく情報に怒り狂ってるって事だろ
―そっか。あたしはにゃに?
―夢でいいじゃん
―にゃにそれーー!
―白、黒、どっちにもなれる―
「おまえら、よくそんにゃ果物ばっか喰えるにゃ。あんにゃ渋くて酸っぱい物」
「それを美味しくするんですーー♪あ。れれ?」
「どうなさいました?」
「フローレットさーーん。赤い実が無いですーー」
「ああ、小鳥達ですね。しかたありませんね、フフ♪」
「やっぱ基本的に、鳥さんの物ですからねっ☆」
「ですけれど。どう致しましょう?」
「おまえらって本当、呑気だにゃ。あたしに任すにゃ・・」
するすると樹に登る。
(味も形も、はっきり覚えてるにゃ。ま、数いかにゃいとは思うけど)
一瞬、空間が奇妙に歪み、暫らくして樹の下から歓声があがった。
「凄いです!どうやったんですか!?」
「まーーあんまし聞くにゃ☆これ位にゃら、ちょろいにゃん♪」
「そこに在った、という記録を再生なさったのですか・・現象の修復、ですね」
「難しい言葉は知らにゃいにゃん。ほれ、早くこしらえるにゃ」
「ええ♪砂糖というものを戴きましたので、とても楽になりましたよ」
「台はもう焼けてますーー☆あとは実を煮るだけですーーあ。クリーム忘れてましたーー」
(別に無理に喰いたくにゃいけど、陽が高いうちに頼むにゃ・・)
―白も悪くにゃいけど、黒の方が性に合うかもにゃ
―そうか?そんじゃ、これ読みな
―にゃにこれ―多分此処じゃ、未だ誰一人知らねえ書物だ。まあ、薄々気付いてる素敵な人も、少なからず居るけどな
―ほう―敢えて例えれば、白と黒。その両方を知り、手放さない人が、心正しき人、と書かれてる
―にゃんとにゃく解る気がするにゃ・・所でおまえ、こにゃいだきどあいらく、とか言ってたにゃ。あの続きは?
―ああ、あれか。それを表現する虚しさ
―にゃんだそれは
―いや・・未だ出来てる訳でもねえし。でも出来たら、喜怒哀楽と虚しさを、全部一遍に出来てる事にならねえ?
―それは解んにゃい
―ま、いいか、精進精進―
「はい、エリスさん、どうぞ召し上がれ♪」
「違いますーーノエルさん!」
「あら?シャイナさんでは?」
「もーー!いい加減するにゃ!くろでいいにゃ、くろで・・どーーせおまえらも、明日には違うにゃまえににゃってるにゃ?」
「んーー。気に入ったら、その名前にきめますーー。はいお茶ですーー」
「?マベルはここにいるけどドラゴン達は喰ったにゃ?」
「それがーーグリーンさんしか食べてくれませんーー」
「基本的に肉食だからにゃ無理強いはいけにゃい」
「あっ、ほら!こぼれてるよっ♪」
「お茶どうぞ、いっぱいありますよ☆」
「(にゃんかあたし、こいつらに子供扱いされてにゃいか?)ありがとにゃん」
太陽はまだ、燦々と輝いている。然し、決して灼けつくようでは無く、陽射しはあくまでも柔かい。お茶の時間も終わり、ダークココナは再び、お昼寝の時間。
「にゃーーーー。幸せだにゃーーずっとこうだといいのににゃん☆」
☆終わり☆
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