【今日のお料理】1/29更新
かれ―らいすの巻★
チャララッチャチャチャチャン♪
チャララッチャチャチャチャン♪
チャララッチャチャチャチャチャチャチャチャン♪
「カレー、カレー、カ、レ、エ、っと♪」
森に漂ういい匂い。寸胴鍋から白い湯気。大きな木のへらでゆっくりと混ぜる。
「辛いの大好き―☆お野菜も全部溶けちゃったし、これにゃら文句にゃい♪」
へらを持ち上げる。とろりと滴れる金色のソース。
「‥問題は、まだ肉が入ってにゃい事。あいつにゃに持ってくんだろ♪」
「きゅ―い♪」
「おう、びりぃ。いいお湯加減だよ、入る?」
「きゅいい!!」
「怒んにゃ冗談だって★あ痛!耳噛むにゃ!」
ばたばた暴れてると、足元に大きな影。どさりと落ちる巨大な何か。
「わああ!!にゃにこれっ」
「おぅ、ご苦労さん。いい香りしてんな」
「では我々の取り分を貰っていくぞ」
「おぅお疲れさん。お陰で助かったよ」
「気にするな★」
大きな剣で豪快に、すぱすぱと切断する。ドラゴン達は、めいめい輪切りの肉を持って、洞窟に入っていった。
「お帰り♪にゃにこれ」
「きゅい?」
「海の大蛇。ちょっと凄ぇだろ★ほれビリー味見だ」
「きゅう♪わふわふ」
「海ってそんにゃのが住んでるんだ‥どゆ所?」
「そりゃお前、見渡す限り水がい―っぱいあって、青くて塩っぱくて」
「生きものは?」
「多種多様。魚類、甲殻類、軟体動物に貝に海藻に亀にいるかに鯨に人魚に‥あと半裸や全裸同然の人間共★何だお前、その目」
「にゃううぅ‥♪」
「行きたいか?海」
「行きたいにゃ―☆」
「歩きだと休まず行っても二日位かかるけど」
「‥やめた★」
「あっさり諦めんなよ。ドラゴンに、乗してもらえば早ぇだろ」
「あいつら多分あたしの事乗してくれにゃい―」
「‥やらかしたのか、又」
「うん☆鈴付いたりぼん」
「止めろつってんだろ。後で怒られんの俺なんだよ!!何で一々そんな」
「にゃか良くにゃりたかっただけにゃの―‥でもあたしも怒られた。尻尾でぶたれた。そんとき鈴がちりちり―ん♪って、にゃはは」
「にゃははじゃねぇよ、謝ってこいよ、後で。んじゃこの肉‥でか過ぎて入んねぇな。半分とっといてステーキにすっか★後は焼いて酒で煮込もう」
「にゃあ、素っ裸はともかく半裸ってどんにゃ格好?まさかあれ、あの分厚いぱんつ穿くの?」
「あぁ水着の事。オールシーズン、ああゆう格好の奴もいるけど基本的に泳ぐ時穿くもんだよな」
「水着ってゆうのか☆にゃるほど」
「欲しいか?買ってやっ」
「待って待って要らにゃいって!!あたしに着してにゃにする気?」
「にゃにもしねぇよ‥じゃそこらの河とかで泳ぐ時とかどぅすんだよ」
「脱ぐ。全部」
「おいおい。ニュウトウを魚に攻められたりしたらあ痛!!」
「阿呆―へんたい―!!にゃに考えてんの―!!」
「いきなり叩くか?いぃから着ろ、買ってやっから」
「‥まぁそこまでゆうにゃら☆にゃあ、そんで男の奴もあるの?」
「おぅ、まぁ一応。見たくもねぇけど世の中、女もおばちゃんもほもも居るし、需要があんじゃねぇ?」
「需要ってにゃによ、需要って★」
「んん―♪○○ちゃんいぃよぉ―とかな。おえっ」
「おまえにゃ☆そんで、いやあん、みんにゃ見てる―にゃんて言ってお水に飛び込むんだにゃ」
「そうそう。んでパンツが脱げるわけよ」
「ぷらんっ♪」
「おいっ」
「んで海の生きもの達に、色んにゃ所を挾まれたり噛られたりする訳だにゃ☆」
「‥堪らず水から上がると浜辺でカレーの用意が出来てる訳だ」
「ぐつぐつぐつ♪んで体に付いてる奴らをぽちゃん」
「そこへお客がやってくる‥わぁいい匂い♪ってな」
「ど―ぞど―ぞ☆んでひとしきり喰ったら、ぽつりと一言‥お客さん、この子たち、僕の何処を挾んでたと思います?むふふふ★けつに入り込んだ奴も」
「待てこらてめえ、その辺しとけ」
「にゃによ!!ふったのおまえじゃにゃい♪」
「むぅ。そうだっけか★」ぐつぐつぐつ。カレーが煮える‥森に広がるいい香り。
「そ言えば家族で空飛べにゃいの、あたしとおまえだけだよにゃ」
「まぁそ―だな」
「おまえ―☆あたしの為に空飛ぶ練習とか、してみにゃい?」
「‥飛び降りるだけでもいいか?行こうや、丘の上」
「冗談だってば♪」
「おらよっと(抱える)」
「に゛ゃ―!!ほんと冗談―!どにゃたか―!!」
チャン、チャン、チャンチャララララッ、チャン♪
ジャ―ン♪
拵え方★
箱の裏に書いてある。蛇の捌き方。材料の首を切り落とし、腹にすっと切れ目をいれ、内蔵を捨てて切り口から一気に皮を剥ぐ‥後は好みで☆
★おわり★
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