第18話「聖女の記憶 4」
この高速移動に慣れないケイは…
ケイ「…ぅぐ…ぎぼぢわるび…」…酔っていた
神無「我慢しなさい。もうすぐです」
ケイ「(無茶苦茶だぁ)」
と、突然神無が急停止する
慣性を素敵に無視した急動作にも関わらず、しがみついていたケイは何の反動も受けなかった
ケイ「神無さん?どう…」
神無「多少の妨害は覚悟してましたが…最悪のパタ-ンですね」
声「やはり命を失わぬと理解出来ぬか?つくづく人間とは愚かしい生きものだ…」
声の方に目を遣るとそこには蝙のような翼を持つ燃える色をした影…
ルビカンテ「《悪の爪》がひとつ。炎皇ルビカンテ…地獄の炎にて汝等に滅びをもたらそうぞ」
神無「わざわざ名乗りをあげて頂いたのですから、こちらも名乗りましょう…《黒焔の魔女》神無と申します。それとも貴方がたには《堕ちた聖女》ベルナデッタ…と名乗った方が宜しいですか?」
それを聞いた炎皇の声が明らかに嘲りに変わる
ルビカンテ「滅びゆく者の名乗りなど無駄だと思っていたが…ベルナデッタ…そうか、あの出来損ないの犬か。くはははは!これはいい。一時でも神と呼ばれたモノの炎、我に見せてみろっ!」
神無「残念ですが今回は負ける訳にはいきませんので多勢に無勢で申し訳ありませんが…久遠!刹那!」
久遠「はいな!神無さま本気だねっ」
刹那「…神無様を愚弄した罪、償って頂きます」
神無「ケイさん…行きますよ」
ケイ「はいっ!(さっきの一撃はちゃんと返してやるんだからっ!)」
…そして戦いは始まった…
<続く>
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