『ミーミャとマーシャのはじめてのおつかい(+ルファもこっそりいっしょ)』第2話

ルファ「とりあえずミーミャたちのことが心配だから、ボクはちょっと様子を見てくるね」

サーナ「わかったにゅる。じゃあ気をつけて行ってくるにゅるよ。少なくともルファまで迷子になったら話にならないにゅるから」

ルフ「ボクがそんなヘマするわけないだろ!! 全く、ぶつぶつ…(独り言を言いながら立ち去る)」

サナ「んもぅ、冗談で言っただけにゅるのに。ルファったら意外と短気なのにゅるね-」

―ウルの街・広場―

ミーミャ「ねぇ、マーシャ。サーナはにゃんでミーミャたちにおつかいを頼んだのにゃかね?」

マーシャ「さぁ。でもサーナっていっつも部屋にこもりっきりだから、マーシャにも何してるかはわからないにゅ」

ミー「ふ-ん・・・でもまぁ、おつかいが終われば魔法の薬を飲ませてくれるっていうから、早く終わらせてとっとと帰るにゃよ!!」

マー「そうにゃね!」

一方、遅れてミーミャとマーシャのあとを追いかけるルファ。ウルの街の広場に辿り着くなり、こっそり隠れて2人の様子をうかがっていた…

ルフ「はぁはぁ…。とりあえず薬屋の場所はサーナから聞いといたけど、問題はどうやってあの2人にそれを教えるかなんだよなぁ…」

…と、そこへアルトとセラがやってくる。

アルト「ん? 誰かと思ったらルファじゃないか。こんなとこで何やってんだ?」

ルフ「あっ、アルトさんにセラ…ちょうどいいとこに。実はですね…」

ルファは、アルトとセラにこれまでのいきさつを話した…

アル「…何だ、そんなことか。それならおやすい御用だ。セラ、お前も手伝ってくれるよな?」

セラ「……(こくり)」

ルフ「ありがとうございます、アルトさん!!」

アル「いやいや、礼には及ばないさ。それじゃあセラ、行こうか」

セラ「………(こくり)」

ルフ「あぁ、そうだ。くれぐれもボクのことは絶対にバレないようにしてくださいね。万が一バレたら、ミーミャたちのためにはなりませんので」

アル「わかってるって♪」

アルト&セラ、ミーミャたちに接近開始。しかし、まだ彼女たちはそれに気づいていない…

マー「ねぇ、ミーミャ。次はどっちに行けばいいにゅ?」

ミー「う-ん…そうにゃね……」

と、考え込むミーミャの前に、さっそうとアルト&セラ登場!!
アル「やぁ、ミーミャにマーシャ。おつかいに出かけてるんだって? えらいなぁ」

ミー「あっ、アルトにセラ…、アルトたちもおつかいにきたのかにゃ?」

アル「ま、まぁそんなとこだな。そっちはミーミャとマーシャの2人だけか?」

マー「そうにゅ。このおつかいはミーミャとマーシャだけに頼まれたおつかいにゅ。邪魔しにゃいでほしいにゅ」

アル「誰も邪魔するなんて言ってないだろ。…ん?何だい、セラ?」

セラ「………(東の方向を指差す)」

アル「ぇ? もしかしてセラはその薬屋の場所を知ってるって言うのかい?」

セラ「………(こくり)」

ミー「ホントなのかにゃ!? じゃあミーミャたちは東に行けばいいんにゃね?」

セラ「………(こくり)」

マー「ありがとにゅ! 帰ってきたら一緒に遊ぼうにゅ!!」

アル「あぁ、わかった。ほら、セラも2人に手を振って」

セラ「………(右手でミーミャたちに手を振った)」

アルト&セラ、無事ミーミャたちを道案内することに成功。そして、2人は再びルファのところへと戻ってくる。

ルフ「お疲れ様でした、アルトさん」

アル「いやいや、俺たちは当然のことをしたまでだよ」

ルフ「そうですか……それにしても、何でセラが東の方向に薬屋があるって知ってたんですか?」

アル「う-ん…ちょっと待ってくれ。今セラに聞いてみるから。……ふんふん…なるほど…そうか」

ルフ「で、セラは何て言ったんですか?」

アル「要約するとこうだな。[私も以前その薬屋さんに行ったことがあって、特にお兄ちゃんやサーナと一緒によく行ってたわ]…とまぁこんな感じだろう」

ルフ「なぁ-んだ、そうだったんですか。それじゃあボクがお2人に教える必要もなかったみたいですね」

アル「まぁ、どの道あいつらにはルファが言いたいことが伝わってよかったじゃないか」

ルフ「そうですよね…わかりました。それじゃあボクはそろそろミーミャたちを追いかけなくちゃいけないので、この辺で」

アル「あぁ、気をつけるんだぞ」

ルファ、アルト&セラと別れ、ミーミャたちを追って一路東を目指して走り出す。その先には果たして何が待ち受けているのだろうか……

to be continued ……


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