『酔っ払いBeatは夜明けまで-後編-』
暫くして。
ケイ「ねぇ、流石に食べ過ぎ…」
ラン「まだまだぁ!」
シヴィル「負けないだお!」
恐ろしいスピードで皿が空いてゆく。
ルリ「もはや、止め様がありませんわね…」
解ってはいたが、それでも溜息を吐いた二人。
厨房では。
シルフィア「何故、いくら作っても追い付かないのでしょう?」
ティアの姉、シルフィアが神無に訊ねた。
神無「あの二人は凄く食べますから」
シルフ「私の妹以上ですね(汗)…出来ましたよ、特製カレ-」
神無「今日は手伝って戴いて助かりましたわ」
シルフ「いえ、こちらこそ呼んで戴いて……ティア、お願いね」
ティアリース「はい!」
カレ-を持っていき、厨房に戻ろうとした矢先。
アミアン「ティアぁ-♪」
何故か酔っているアミアンがカクテルを持ったまま抱きつく。
ティア「ちょ、ちょっとど-したのよ!?」
アミ「うふ、うふふふ-♪」
ティアにカクテル飲ませようとする。
ティア「ちょっとぉ!?」
カウンターではそんな皆を見ていて。
スラスト「何をやってんだがねぇ」
憐「全く」
涼しい顔をしながら二人はカクテルのスティンガ-と細雪を飲んでいた。
…数刻後。
ある人とのお願いで、またもや女装して逢いに行ったシグがようやく戻ってきて。
シグ「をい」
呆れながら周りを見渡す。
舞「…女性の気持ちを(中略)貴方ときたら(中略)その邪な考え(中略)言い訳に(中略)関わらず(中略)申し訳ないと…」
スィン(じ、地獄だ…シウさんの話に乗るべきでは…)
舞「聞いていますか!」
スィン「はい!」
酔って説教する者と受ける者。
ザウ「く…ドワ-フの魔戦士は化け物か!?」
剣「俺達が勝てなかった…何故だ!?」
クラ「坊やだからさ…」
しかし、三人は同時に倒れた。
良く見れば、瓶が50本近く空いている。
ティア「熱い…体が火照って…助けてぇ」
アミアン「じゃあ脱がせてあげる…ふふ♪」
脱がそうとする者に悩ましげに脱ごうとする者。
セラ「…(こて)…すぅすぅ」
フィアラ「私も寝る-…(くて)…すぅすぅ」
唐突に寝る者等、一様に(一部除く)酔っ払っていた。
シグ「…フィアラまで…(汗)」
うろたえるシグを余所に当の首謀者のシリウス。
シリウス(…やり過ぎたかも知れない)
と、思いながらもバーボンで渋く決めていた。
外は雪が降り、まさにホワイト・クリスマス
だがこちらは酔っ払い達のバーニング・クリスマス
それは夜明けまで続き、次の日ほとんどの者が宿酔いになったのは、言うまでもない。
頭は教会の鐘のように鳴り響いていたのだった。
前編
前の出し物
次の出し物
歌劇団ニュース
プロフィール
インタビュー
歌
コミック
コント
戯曲
王劇設定集
王劇裏設定
地下劇場
壁を見る
投稿!
外に出る