『王劇版!?桃太郎…侍? 第四幕』
(by 来刻龍弥)

そして、幕が上がる
シグ「桃太郎達は鬼ヶ島を目指し、船で旅立ちました」
スラスト「船の持ち主にお金を渡して、その船をお借りしたのです」
舞台では船に乗る一同が見られた

ティア「目指すは」
アミアン「レオスリック!」
一同『違う!!』

シグ「とにかく、船に揺られる事一昼夜。ようやく鬼ヶ島にたどり着く事になりました」
スラスト「その頃、鬼達は宴会をしていました……おや?」

シグ「どうした……て、なんで台本がここまでしか書いてないんだ?」
悩む二人
その頃舞台では鬼達が宴会をしていた

ツルギ「ふむ、酒が美味いな」
ゼロ「俺はジュ-スな」
クラフル「未成年ですからな」
ツルギ「さて……用心棒様、これはほんの気持ちです」
シグ、スラ『は?』

黒マスクの男「ほう、お菓子でござるか」
クラフル「いえ、これは山吹色のお菓子でございます」
黒マスクの男「そち達も悪(ワル)でござるな」
鬼一同『わっはっは♪』

舞台横では
シグ「(小さい声で)何故、何処かで見た話になっているんだ?」
スラ「(小さい声で)知らないよ!」

また舞台上
?「一つ!人の世の生き血を啜り……」
障子の向こう側にはシルエットが浮かぶ
鬼一同『誰だ!?』

?「二つ!不埒な悪行三昧……三つ!醜い浮世の鬼を……」
障子が勢い良く開く!

ティア「退じてくれよう桃太郎!」
クラ「誰だ、お前さんは!?」
ティア「桃から生まれた桃太郎侍!!」

そして、舞台横
ザウエル「……(ニヤリ)」
シグ達の傍には寝ていた筈のザウエルが『びしっ』と、親指を立てていた

ザウ「(ぱた)……く-」
二人『最悪だ……コイツは……』
シグとスラスト、頭を抱える

そんな事も露知らず、舞台では勝手に進行していた
ゼロ「……面倒だ、やってしまおう。俺は猿をやる」
クラ「ふむ、ならば私は犬を」
ツルギ「先生、桃太郎の方を頼みます。俺は舞……いや、キジを」
黒マスクの男「解ったでござる」

黒いマスク脱ぎ捨て、そこから見せた顔は……
ガイデルだった!

シグ「ガイデル!?」
スラ「てか、喋りで気付けよお前(汗)」

<第四幕、終了>
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