-神殿最深部-
闇に包まれた神殿の最深部は邪神ディスボ-ルを崇める暗黒聖域となっていた。そしてその前に佇む老人…一見只の人間にしか見え無いが、その正体は…千年の時を生きたサーナダ-ム族の長老である。
-Chapter 4 『神々の黄昏』-
サナルーダとの戦いで重傷を負いながらもサーナは遂に神殿の奥に途り着いた。
サーナ「長老…いいえ、死の支配者“サナドール"貴方と決着を即けに来ました」
長老「…丁度良い所に来たようじゃな。独立派と黒サナ隊との戦いも今し方決着が即いたようじゃよ」
-と、サーナの前にビジョンが映し出される。
そこには…多く犠牲を払いながらも勝利を祝う独立派の人々の姿が映し出されていた。
サーナ「…みんな…よかった…」
長老「…いやはや、なんとも面白い茶番じゃったよ…」
長老はそう言うと、杖を手に取り…魔力を解き放った!
「万物よ無に帰せ…<滅びの呪文>…『ネガモルト』」
…そして…サーナの見ていたビジョンは…一瞬紫の光で満たされると、次に映った映像は…全ての生命が消し飛んだ末路の、荒野に新たに作られた巨大なクレ-タ-だけであった。
サナ「…嘘…うそよこんなの…嫌…いや!!」
長「…と、いう訳だ。裏切り者サーナ、君も彼等の後を追うといい。」
そう言い終えると同時に長老の手に魔力が収束し始め、古代言語による呪文詠唱が行われる…がサーナはただ身構えるだけであった。
長「…諦めたか。ならば死ね…<殺戮の呪文>『ギガモルト』!」
…そして…絶対なる死の力がサーナに襲い掛る!
と、この瞬間を待ってたとばかりにサーナは反魔法盾『サナリフレクター』をかざす!!…盾は砕け散るも、強大な魔力は全て長老へと偏向される…。
そして、長老が死の渦に巻き込まれると同時にサーナは呪文の詠唱を開始した。
反射した呪文は直撃したはずだったのだが…案の定長老は無傷であった。
長「…まさか、この程度の小細工でこの儂を倒せると思っておったのか?」
サナ「いいえ…貴方の魔法を一回でも防げればよかったの。さぁ、今度は私の番…」
長「…クックック…そんな微弱な魔力で一体何ができるというのだ!!」
長老の前に万物を阻む暗黒の障壁が展開される!!同時に、サーナの詠唱が終わる!!
サナ「…対象:サナドール、座標:3-7a、…強制転送…『テレポート』っ!」
長「…な…!!」
長老の体は光に包まれ…何処かへと転送された。-水平派地下都市-
サーナの呪文により強制テレポートさせられた長老は水平派の地下都市にいた。そして目の前には…甞て道を違えた兄『サナダウルフ』が…いた。
サナダウルフ「久しぶりじゃの。実はの、サーナに儂とお前さんとの決着を即ける協力をして貰ったんじゃよ」
長「…兄上…闇の力を手にいれた儂に一人で勝てるとお思いか…?」
サナウ「…誰も一対一等とは言っておらんよ」
それを聞くと同時に、長老の背後から剣撃が降り下ろされた。その時初めて長老は自分が水平派の人々…サーナダームやサナノイド、樽2匹に囲まれてる事に気付いたのだった。
その一方…-神殿最深部-
サナ「取り合えずはこれで一安心、…ね。後はサナダウルフ達がきっと上手くやってくれるわ…」
戦いを終え神殿を立ち去ろうとするサーナ。其所にディスボ-ル神の像がサーナに呼び掛ける。
ディスボール「サナドールを倒したか…、どうだ、サーナ、儂と手を組み世界を手中に納めぬか? その力を以ってすれば容易い事だろう」
サーナ「世界を…?」
ディス「そうだ…サーナ、お前が世界を支配するのだ。」
サーナ「…そんなもの、間に合ってますにゅる-♪」
そう言うとサーナは誓剣をディスボールの像に突き刺し、スキップしながら神殿を後にしたのだった。
…to be continued…
#0 天使は夜舞い降りる
#1 守るべきもの
#2 救いきれないもの
#3 お久しぶりとさようなら
#4 エピローグ
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